看護師のイメージって?白衣の天使じゃないときもある!

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

あなたの看護師のイメージってどんな感じですか?

やっぱり「白衣の天使」ってイメージが強いですか?

確かに、白衣の天使のように、病気で苦しんでいる患者さんに、笑顔で対応できるときもありますが、実際は過酷の状況で働いているので、笑顔になれない時もあります。

そんな、看護師の真実の姿(笑)を、お伝えしていこうと思います。

一般的な看護師のイメージは?

白衣の天使なんて言葉があるように、看護師に対するイメージとして、「優しい」「献身的」「思いやりがある」というのが多いようです。

私も、高校生の頃は、「優しくて笑顔がステキな白衣の天使になるの!」と思っていましたからね。

優しいイメージ、笑顔が輝いているイメージが強いように思います。

他には、「たくましい」「元気がいい」「気が強い」とも考えられているようですね。

看護学生になって、初めて知ったのですが、看護師は気が強いんです。

実習先の病棟の看護師同士が、
A「私の考えはこうだ!」
B「それはおかしい。何言ってんの?こう考えるべき!」
A「いや違う!」
と、言いあっている現場を見たことがあります。

学生の私は凍り付きましたよ(笑)

看護師って、恐い…

とんでもない世界に入り込んでしまったと思いましたね!

ちょっとマイナスイメージとしては「威圧的」「疲れている」「冷たい」なんていうのもあるようです。

アイドルでも、神対応の子がいれば、塩対応の子もいますよね。

それと一緒で、人当たりの良い看護師がいれば、クールに冷静に物事に対処するタイプの看護師も知るんです。

冷たいなんて言わないで~(笑)

まあ、一般的なイメージは、すべて合っていますね。

私たち看護師は、病気を抱えた患者さんに対して、優しく接したいと思っていますし、できるだけ患者さんが安楽で苦痛のないように、入院生活を送ってもらおうと関わっています。

そのためには、患者さんの立場になって、患者さんの気持ちを考えて、寄り添うことが必要となってきます。

学生のころから、患者さん中心に看護が出来るよう学んできました。

しかし、実際は入院患者さんに対する看護師の数が少ないし、やることが多すぎるので、日々の業務を行うだけで精いっぱいになってしまっているんです。

いっぱいいっぱいになっている姿を、患者さんやご家族は見てくれているから、看護師のイメージとして「疲れている」っていうのがあるんでしょうね。

他の職業も大変だとは思いますが、看護師も疲れています。

24時間365日営業の年中無休ですからね。

正月?お盆休み?そんなのあったっけ?という状態になります(笑)

私は、6年間務めた病院で、3連休以上の連休を取ったことがありませんでした。

だから、一般企業の1週間前後ある正月休暇やお盆休暇がとてもうらやましかったです。

お休みが、1~3日で疲れ切った体は復活するでしょうか?

若ければある程度復活すると思いますが、歳をとると厳しくなってきます…

本当に連休が欲しかったな…(笑)

また、日勤・夜勤があるので、生活リズムは崩れて時差ボケ状態になることもよくある話です。

そして、仕事の内容は、人の命に関わることですよ。

ミスをしたら人の命を奪う可能性がある行為をしているわけですから、気を抜けないです。

病棟内は、ピリピリしていることがよくあります。

疲れ切った体…ピリピリした病棟…時差ボケで眠い頭…

こんな状態で、患者さんに笑顔を見せてもきっとやつれた笑顔になっていますよね(笑)

看護師は常に優しい笑顔で患者さんと接し、献身的に関わるべきだとは思いますが、無理な状況で働いていることを知っておいていただけると、ありがたいです。

あとは、患者さんが暴れているときや急変時なんかには、また違う顔が見えてきます。

白衣の天使の裏側

患者さんが暴れているときは本当に危険です。

私たちが殴られることももちろんありますが、1番危険なのは患者さん自身です。

以前、テレビ番組で「身体抑制・拘束は虐待だ!看護師が楽をするためにやっているだけだ!興奮した患者も抱きしめることで落ち着くんだ!だから身体拘束・抑制は今すぐやめるべき!」という内容が放送されました。

身体抑制・拘束についての気になったら、下記の記事をチェックしてみてください。
身体拘束ってなぜするの?しないためにはどうすればいいの?

身体抑制・拘束を看護師はしたいわけではないんです。

なのに、現場を知らないコメンテーターが「虐待だ!」と言ったから、Twitterでは看護師たちが怒りのツイートをしていました。

そもそも、患者さんの体を縛り、自由を奪うことを私たちはしたくないのです。

しかし、患者さんが手術の後にせん妄と呼ばれる、錯乱状態になることがあり、点滴や体に入っているチューブ類を引きちぎったり、歩ける状態ではないのに暴れたりすることがあります。

また、認知症があったら、足を骨折していても、骨折したことを忘れるので歩き出すこともよくあります。

そういう場合、患者さんにも危険がありますよね。(感染、再手術、転倒による骨折などの危険があります)

そんな時は、看護師は心を鬼にして、患者さんの体を縛るなど、患者さんの自由を奪うことをします。

この時の看護師は、患者さんからしたら、天使どころではなく、悪魔でしょうね…

点滴を抜いてしまう認知症のおばあちゃんに、ミトン(手袋)をするとき、「こんな事しないで…お願い…」と言われたり、噛みつかれたりしますからね。

白衣の悪魔に変身するわけです。

おばあちゃんが元気になって、ミトンをしなくてよくなった時は、おばあちゃんに「ミトンしてごめんなさい!もうしなくていいからね!」と、めっちゃ謝りました。

おばちゃんは認知症なので、ミトンをしていたことを覚えていないんですけどね。

患者さんの急変時も、看護師は違う顔になります。

医療系のドラマを想像してもらったらいいんですが、患者さんの変化を見逃さないよう、観察し、どの様な対応をするべきかを頭の中で考えています。

看護師では手に負えない時も多くあります。

そんな時は、誰が医師に報告するのかなどを、瞬時に役割分担し、患者さんを観察する人、医師を呼ぶ人、急変時に必要な医療物品を用意する人など、早急に手分けして動き出します。

急変時の看護師の連帯感はハンパないですよ。

こういう時、看護師から優しさはほぼ消えますし、笑顔はありません。

気が強くて、たくましい姿の看護師になります。

色んな状況に対応できる、いろんな顔を持つのが、看護師なんです!

まとめ

看護師は、白衣の天使だったり、悪魔になったりします。

色んな患者さんがいますからね、色々な状況に対応できる人間でないといけません。

でも理想は、笑顔輝く、優しい看護師です!

普段、患者さんと関わるときは、天使でいたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

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