老年看護学実習のカンファレンスのテーマは?例をご紹介!

看護学生向け記事

看護師のyukinoです。

老年看護学実習。私もかつて学生のころに経験してきました。

私は、2年生の時に老年の実習に行きましたが、ただでさえ慣れない実習環境ですからね、実習がとてもしんどいものだと知りました。

実習と言えば、1日の最後に「カンファレンス」を毎日行いますよね。

このカンファレンスのテーマって、毎日となると考えるのが大変になってきます。

そこで、看護学生の参考になるような、テーマの例や考え方についてお伝えしていこうと思います。

どうして毎日カンファレンスするの?

そもそも、毎日カンファレンスをする必要はあるのでしょうか?

学生のカンファレンスって、何のために行うのでしょうか?

私は、学生のころは、「毎日する必要ない」と思っていました。

しかし、アラサーの今になって思うことがあります。

それは、学生時代ってわからないことだらけだった!ということです。

どういうことかというと、患者さんと何を話したらいいかわからない。

昼間に寝ている患者さんを起こしていいのかもわからない。

ケアの計画を立てたけど、実際に自分でどこまで行っていいのかわからない。

長時間患者さんとお話していいのかもわからない。(そもそも長時間が何分かわからない)

何がわからないかわからない。

そんなことはありませんか?私だけかな?(笑)

実習中の指導者や教員は、学生が何が分からなくて不安に思っているかを聞き取ってくれる時間ってあまりないですよね。

そのため、カンファレンスの時間を利用して、学生がどのようなことに悩み、どの様な考えを持っているのかを知ろうとしているのではないかと思います。

また、学生同士でも、個人個人の知識や持っている情報は違いますよね。

みんなが、知識や情報を共有できれば、それぞれがレベルアップできると思いませんか?

実習中のカンファレンスは、指導者、教員、グループメンバーがそれぞれの悩みや情報を共有できる場であるんです。

あとは、老年実習ではあまりないかもしれませんが、終末期などの実習へ行ったときに、受け持ち患者さんが亡くなってしまうこともあります。

そんなときって、「自分の関わりは正しかったのか?」「もっと患者さんにできたことはなかったのか?」「本当につらい…」と一人で抱え込んでしまうことがあります。

このような、辛い感情やもやもやした気持ちも、カンファレンスで吐き出すことによって、「自分の関わりは間違っていなかった」と確信を持つことが出来るかもしれないです。

それに、「こうしておけばよかった」と振り返りもでき、今後関わっていく患者さんへの、よりよい対応へ繋げることが出来るんです。

実際の看護師の現場でも、デスカンファレンスといって、患者さんがなくなったらカンファレンスを開きます。

良い関わり、こうしたらよかった、こんな患者さんだった、という情報をスタッフで共有します。

すると、今いる患者さんにもっと優しく関わろう、患者さんの性格や希望を、もっとスタッフで共有しようと思えるんです。

なので、学生の皆さんが行うカンファレンスは、無意味なものではないんですよ。

まあ、実習中にテーマを考えるのは、今も昔も正直面倒だし(笑)大変なことですよね。

悩みが思いつかなければ、老年で使えそうなカンファレンスのテーマをいくつか考えたので、参考にしてください。

老年のカンファレンステーマ例は?

老年の患者さんを思い浮かべると、ベッド臥床時間が長くて、いつも寝ている人が思いつきました。

こんなずっと寝ている人の受け持ちになった場合に、出てくるであろう「悩み」は?

・そもそもなぜ寝ているのか。
・寝ているから会話が成り立たない。
・離床を促しても、拒否される。
・ケアも拒否される。
・認知症があって、情報収集が難しい
・どう関わっていいかわかんない。

こんな感じの悩みが出てくるのではないでしょうか?

疾患的に倦怠感が強くて、臥床していたい場合もありますが、老年期特有の活気の低下が原因なのかを分析したうえで、どう関わればいいかを話し合うのもありですね。

テーマは「老年期の活気が低下している対象の離床の促し方について」
「認知症の対象から情報収集するときに意識していること」
「ケアを拒否する対象との関わり方」
「認知症があっても楽しく会話する方法」
「対象の その人らしさ をどうすれば見つけられるか」

離床についての話し合いを早い段階でできれば、言葉で得られる情報が増えるので、分析しやすいと思いますよ。

認知症の人って、昔の話をエンドレスでしますよね。

それって、それだけその話に思い入れがあったり、その人の人生に大きな影響があったりするんです。

毎日同じ話でも、聞き方を変えてみてください。

違う答えが返ってきたり、めっちゃ話が広がったりすることがありますよ。

あとは、難聴の患者さんとのコミュニケーション難しいですよね。

テーマ「難聴の対象とのコミュニケーション方法について」

このテーマもあるあるですが、実際に難聴の人ってコミュニケーション難しいです。

メガホンを使って大声で叫んだりもしました(笑)

他には、発語が全然ない患者さんもいますよね。

テーマ「発語が少ない対象とのコミュニケーションの取り方」
「発語が少ない対象の情報収集方法について」

これは、現場でも本当に難しい。

まあ、喋らないことは悪いことではないですよね。

同年代でも口数の少ない子っていますからね。

そんな時は、家族さんに聞くのが1番早いと思います。

趣味や好きだったことの情報があれば、一緒にやってみるのもいいですよね。

手芸が好きなら、何か一緒に作ったり、庭いじりが好きならお庭にお散歩に行ったりできます。

カルテに、趣味は何かが書かれている可能性もあるので、チェックは必要ですね。

まとめ

老年看護学実習のカンファレンスのテーマを少しだけご紹介しました。

患者さんの数と同じだけ、適切な関わり方があります。

関わり方や情報の取り方で悩むのは当たり前のことで、みんなで悩んで、指導者や教員にアドバイスをもらえばいいと思います。

そして、後悔のない関わりが出来るようにしてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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