看護師のyukinoです。
みなさんは地域包括ケア病棟って聞いたことありますか?
簡単に説明すると、急性期での治療が終わり、病状は安定したけど、そのまま自宅へ帰るには不安がある患者さんっていますよね。
そういう患者さんが、在宅に帰るのか介護施設へ入所するかなどの、在宅復帰支援をするための病棟です。
そんな病棟での経験を通して、看護師としてのやりがいや楽しさをお伝えしていこうと思います。
地域包括病棟ってどんなことするの?
地域包括ケア病棟って、入院期間が決まっているんです。
入院期間は60日。
急性期に比べたら、長いですよね。
そんな中で、看護師として、どんな仕事をしているのかは、気になるところだと思うので、お伝えしていきます。
1日の流れは、他の病棟と同様です。
バイタル測定をして、処置、点滴などを行います。
とはいっても、病状が安定している方がほとんどですので、処置・点滴はあまりありませんでした。
また、病棟なので、もちろんですが入退院があります。
入院は、1日に1~3件ありますが、急性期と違って緊急入院はなく、すべて予定入院です。
夜間の入院もないんです!
なので、入院患者情報は前日から知ることが出来るので、PCのカルテ入力や必要物品などの準備が事前にできます。
当日も患者さんやご家族からの書類へのサインや細かい情報収集は必要になりますが、入院の流れさえわかれば、入院対応処理も簡単になってきます。
緊急入院がないって、急性期で働いている方からしたら、気持ち的に楽なのではないでしょうか。
じゃあ、看護師何してるの?って思いますよね。
基本的に、在宅復帰・退院支援がメインです。
在宅復帰・退院支援と言っても、色々ありますよね。
日常生活に関することは介護福祉士が担当し、医療的な介入に対しては看護師が担当していました。
1人の患者さんの受け持ちは、看護師1人、介護福祉士1人となります。
他にも、医師、医療ソーシャルワーカー、リハビリスタッフ(PT・OT・ST)もそれぞれ担当が付き、多職種が協力して1人の患者さんの退院支援をしていきます。
看護師として退院支援をするために、1番大切なことは、患者さんの医療的な問題点を早期に見つけることです。
入院期間60日の間に、解決する内容なら、重要度は低いですが、退院後も継続して管理していかないといけないことだったら、早期介入が必要ですよね。
また、後程事例について、お伝えしていきます。
そんな、地域包括ケア病棟には、どんな患者さんが多いのでしょうか。
患者さんはどんな人が多い?
1番多い疾患は、高齢の患者さんの骨折ですね。
他にはガン、レスパイト、難病、ストマ、バルン留置などの方がいらっしゃいました。
認知症の方もたくさんいます。
離床センサー、4点柵などは数が足りなく位くらい、フル稼働していました。
患者さんの特徴として、今すぐには自宅に帰れない状態。
だけど、60日あったら、ADLが上がって自宅に帰れる可能性が高い!
という患者さんが多いです。
以前入院していた患者さんで、排尿障害でバルン留置中のAさんがいました。
元々、排泄は自立していたのですが、ある日突然尿意、排尿がなくなり、バルン留置になった方でした。
自宅へ帰るか、施設へ入所するか、方向性について家族・本人と相談すると、絶対に自宅へ帰るという強い希望があったので、自宅へ帰るための関わりが始まりました。
自尿さえあれば、医療的には何も問題なく退院できるので、#排尿コントロール障害で関わりました。
入院後、主治医の指示でバルン抜去し、自尿がなければ6時間おきの導尿の指示がでました。
2週間ほど続けたのですが、自尿が出ることはなく、バルン再挿入となったのです。
今度は、バルン管理についての指導を、本人とご家族へする必要があります。
ハルンパックやチューブに注意しながら生活すること、尿破棄の方法、チューブの交換は月1回の受診の時に行ってもらうことなどを伝え、入院から60日経ってしまったので退院となりました。
退院後、1度自宅を訪問したのですが、バルンの管理も問題なく行えており、自宅での生活も問題なく行えている姿を見ることが出来、安心しました。
入院中の看護師の関わり方で、患者さんの在宅復帰に影響することを実感しました。
早期介入することで、患者さんも安心して退院できそうですね。
基本的にどんな状態の患者さんも、家族や医療・介護のサービスを使えば、自宅で生活することが出来ると思います。
医療者の関わり次第で、患者さんの選択肢が増えると思うんですよね。
しかし、落ち着かない患者さんの状態、医療度の高い患者さんの治療をしている急性期は忙しすぎて、質の高い退院支援は難しいと思うんです。
それぞれの病院が、それぞれの役割を果たせるよう、連携していけたらいいですね。
やりがいはある?楽しいの?
私は、地域包括ケア病棟で働いて、楽しかったんですよね~。
病棟のスタッフがよかったのかもしれないのですが、働きやすくて、自分のやるべきこともわかりやすかったんですよね。
日々の業務もありますが、業務に追われすぎることもなく、患者さんの退院支援に時間を使えます。
自分の受け持ちは、基本的に4名です。
この4名の退院支援、方向性などの決定を、自分が中心となって行っていきます。
自分がさぼったり、行動が遅くなると、患者さんが困ります。
それが分かっているし、しっかりと患者さんと向き合ったり、コミュニケーションをとることで、患者さんの希望・ニーズが分かりますよね。
その希望・ニーズを、尊重し、退院支援することで、退院の時にすっごい感謝されます。
退院してからも、私に会いに来てくれる人がいたり、本当にやりがいを感じますよ。
日々の業務に追われすぎていると、「どうして看護師になったんだろう?」と疑問を感じてしまうと思うんです。
私は、この病棟で看護師として退院支援をする中で、患者さんにありがとうと言われることにやりがいを感じるんだな~と改めて感じることが出来ました。
今、忙しい病棟や人間関係の悪い職場で働いている人は、地域包括ケア病棟おすすめですよ。
医療処置はゼロではなく、採血や点滴なども適度にあるので、看護師の腕はなまりにくいでしょう。
かといって、医療処置が多すぎることもないので、段取りよく行動できたら、定時に帰れます。
今後の社会的に、求められるポジションですし!
計画的に動けば、患者さんのために時間を使えますし、看護師としてのやりがいを感じられると思います。
まとめ
地域包括ケア病棟は看護師としてのやりがいを感じられる職場だと思います。
気になる方は、ぜひ病棟見学や資料請求などしてみてください。
看護師として働くなら、人に必要とされながら、やりがいを感じながら働きたいですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
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