新人看護師にとって、いつかは経験するであろう夜勤。
あなたの夜勤デビューはいつなのでしょうか?
・夜勤って不安だな…
・日勤とどう違う?
と、新人看護師の夜勤に対する不安は大きいでしょう。
この記事では、夜勤はいつごろから始まるのか、夜勤デビューできない新人さんの特徴、夜勤と日勤の違いなどについてお伝えしています。
新人看護師はいつから夜勤をする?
新人さんにとって、日勤業務に慣れることがまず大変ですよね。
やるべきこと、覚える事は多いし、ミスしないよう常に緊張しながら働いていることでしょう。
そんな新人さんの夜勤はいつから始まるのでしょうか?
それは、病院によって異なります。
多いのは、入職してから2~6か月というところが多いようです。
入職から1年経過してから夜勤をするという病院もあるようですよ。
ちなみに私は入職から6か月後でした。
ただ、あなたの能力によって、「夜勤ができない」「夜勤をさせるのは危険」と判断される場合もあります。
夜勤ができると判断される条件として、
・部屋持ちができる
・報告、連絡、相談ができる
というものがあります。
※細かい基準は病院によって異なります。
日勤業務ができる
夜勤になると、スタッフの人数はかなり少なくなります。
日勤でスタッフが10人、夜勤になると3人に減ることも。
日中は患者さんを10人で見ていても、夜間は3人で対応しないといけなくなります。
なので、最低限、日勤業務が問題なく行える人材でないと、夜勤業務はできないでしょう。
自分の受け持ちの部屋以外の業務にも、時間を使えるように、優先順位を付けながら行動が出来ているか、時間を考えて行動できるかという点が重要となってきます。
部屋持ちができる
入職したらまず、日勤の1日の流れを学ぶために、先輩について部屋まわりをするでしょう。
先輩と部屋まわりをする中で、時間の使い方や優先順位、処置の方法、声掛けなどについて、学ぶことが出来ますよね。
そして、徐々に部屋持ちをして、受け持つ患者さんの数が増えていくはずです。
夜勤になったら、日勤の倍以上の患者さんを受け持つことになります。
あなた自身の、観察力・アセスメント力・判断力・対応力がある程度ないと患者さんの命を危険にしてしまいます。
なので、問題なく部屋持ちが出来ないと、夜勤をすることはできないんです。
報告、連絡、相談ができる
「ほう・れん・そう」は基本中の基本ですね。
患者さんに何か問題が起きていて、新人さんが気付いていても、誰にもそれを伝えないままだったらどうなるでしょうか?
下手したら、重篤な問題を引き起こす可能性もゼロではありません。
なので、はじめのうちは、どんなに小さなことでも、「これであってるかな?ちょっと不安だな…」ということがあれば、すぐに先輩に報告・相談しましょう。
この、「ほう・れん・そう」が出来ない新人さんがいます。
「先輩忙しそう…話しかけにくい…」
「こんなこと聞いたら怒られるかも…」
と、新人さんが話しかけにくい雰囲気を作っている病棟にも問題はあるかもしれないですが、自分自身を守るためにも積極的に報告はしておきましょう。
5分の報告をするか、1時間以上のインシデントレポート・反省会か。
あなたはどちらがいいですか?(笑)
「夜勤が出来る能力がある」と判断される条件については、わかっていただけたでしょうか。
では、次に初めての夜勤はどんな感じかについてお伝えしていきますね。
初めての夜勤はどんな感じ?
学生のときの実習で夜勤を経験したことがあると思いますが、あの時とは別の緊張感、責任感があります。
初めての夜勤は、日勤の始めのころと同様、ただ先輩について回ります。
私の職場では「シャドウ」と呼んでいました。
1回目は完全にシャドウ。2回目からは実際に1~2部屋受け持ちました。
このシャドウ訓練で学べることはたくさんあります。
・何時に何をするかわかる
・日勤とは違う患者さんの顔が見れる
・夜の患者さんとの関わり方
・スタッフが少ない時の動き方
・スタッフ間の連携が取れると楽
などですね。
1回の夜勤で、すべてを覚えるのは不可能です。
なので、しっかりとメモを取っておきましょう。
私の勤めていた病院では、シャドウ1回、先輩のフォロー付きで3回夜勤に入り、その後独り立ちでした。
実質4回の夜勤ですべてを覚える必要があったということですね。
病棟によって、夜勤での業務や患者さん対応も大きく異なってきます。
急性期だったら、夜勤でOP出しやOP後の対応をする病棟もありますし、夜間に入院対応をする場合もあります。
私は、地域包括ケア病棟や老健で夜勤をしたことがあるんですが、緊急入院はないし、OPもなかったので、急性期に比べると忙しさは少なかったのかもしれません。
他の忙しさはあるので、自分に合った職場に出会えると働きやすいですよ。
日勤との違いは?
日勤と夜勤の違いは、色々あります。
・ベッドバスやシーツ交換はない
・血糖測定、インスリン、食前薬はすべて自分一人でする
・食事介助、経管流動食も一人でする
・おむつ交換、トイレ誘導も一人でする。
・急変したら自分主体で対処しないといけない
・落ち着いていたら意外とゆっくりできる
・「今日は落ち着いてるね」て言ったらダメ(笑)
こんな感じです。
日勤と夜勤の大きな違いは、基本的にすべて自分で対応しないといけないということです。
急変があっても、日勤だったらリーダー業務をしている先輩にSOSを出せば、医師に連絡したり、対処方法を教えてくれますし、他のスタッフのフォローも入ります。
しかし、夜間は、自分で医師に連絡し、患者さんの症状・状態を伝え、指示を聞き、対処する必要があります。
一緒に夜勤をしているスタッフに助けを求めることもできますが、基本的にあなた主体で行動できるよう気合を入れておいた方がいいでしょう。
まとめ
新人看護師にとって不安の種である夜勤のデビュー。
患者さんの安全を考慮して、新人さんが夜勤をするためには、クリアしておくべきポイントがあります。
夜勤が始めるまでに、あなた自身の観察力・アセスメント力・判断力・対応力を鍛えておきましょう。
分からないこと、不安なことは先輩に報告・連絡・相談を!
そして、先輩と共に夜勤が出来る期間中に、できるだけ多くを吸収できるようメモをしっかりと取るようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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