看護目標の立て方がわからない!個別性のある看護目標の考え方は?

看護学生向け記事

看護師のyukinoです。

看護学生の悩みの一つ、個別性のある看護目標を考えるというのがありますね。

私も苦手でした。

いつも、「個別性がない。ケアと合ってない。」と言われ、どう考えていいかもわからなくなっていました。

しかし、看護師として働く中で、個別性ってこういうことか!と気づくことが出来ました。

そこで、個別性のある看護目標について、お伝えしていきます。

個別性って何?

「個別性」ってよく指導者や教員から言われますが、個別性って何でしょうか。

個別性の意味を調べてみました。

個別性とは、その人独特の性質・性格という意味があります。

また、個性・自分らしさ・持ち味・キャラクター・独自性などと言い換えることもできます。

では、看護を行う上での個別性のあるケアってどういうことかというと、患者さんの性格や今まで生きてきた背景を知ったうえで、どの様な疾患を抱えて、どの様なケアが必要であるかを考えるということです。

これって、考えるのめっちゃ難しいことですよね。

まず、実習期間の3週間のうちの1週目で患者さんの性格やどんな人生を送ってきた人かを調査しなければなりません。

患者さんや家族とのコミュニケーションで聞き取るか、カルテから情報をとるしかありませんね。

どんな仕事をして、どんな経験をして、どんな考え方で生きてきた人なのかを、早い段階で情報収集することで、その後のケアが個別性かどうかが変わってきます。

私が学生の時を振り返ると、患者さんの性格や人生背景の情報をとるのが遅かったんです。

今思えば、私が立案したケアプランって個別性なかったな~と思います。

一般的な手順に、一言添えるだけでしたからね。

指導者から「個別性がなさすぎる…」と言われる意味が分かるレベルです。

まあ、当時は全然できてないけど「超個別性あるやん!」って思ってましたけどね。

謎のポジティブ思考で生きてました。

しかし、患者さんを把握するころには、実習が終わってて、後から「あれも、これもすればよかった…」と後悔することがありました。

個別性のあるケアを考えるには、実習1週目で患者さんの性格・人生背景を知ろう!

個別的なケアが必要な理由としては、患者さんに合ったケアを提供するためです。

患者さんが10人いれば10通りの考え方、人生があります。

清潔についても、育ってきた環境によって、考え方が違いますからね。

例えば、私の90代の祖母は、風呂に入らないひとでした。

80代までは、3日に1回シャワーを浴びるだけで、一人でシャワーが出来なくなってからは、自分で清拭していました。

20代後半の私からしたら、ありえないです。

私は、毎日湯船につかるし、全身泡だらけにならないと気が済みません。

私の夫は、夜お風呂に入って、朝もシャワーを浴びて仕事へ出かけます。

ドラえもんに出てくるしずかちゃんは、暇さえあればお風呂に入っていますよね。

このように、人によって、清潔を保つことに対する考え方は違います。

ただでさえ、疾患を抱えてしんどい状態ですからね、患者さんに適したケアを提供できるように、看護師として考える必要があります。

看護目標はなぜ必要?

目標とは、行動を進めるにあたって、実現達成を目指す水準のことです。

では、看護目標は、治療・ケアをすることによって、患者さんの理想とするゴールを目指すということですね。

看護計画を立てた時に「長期目標」を、日々のケアで「短期目標」を考えると思います。

長期目標は、実習の最後に達成していたい、患者さんのゴール。
短期目標は、最終的なゴールへ近づくための小さなステップ。

と言ったところですね。

最終的なゴールのレベルが高すぎてもいけないし、低すぎてもいけないです。

患者さんと相談して決めるといいですね。

例えば、下肢を骨折している患者さんだったら、一般的にどれくらいで骨がくっつくのか、医師がどの段階でADLを変更するかなどを事前に知っておくことで、あなたから患者さんに情報提供できます。

分からなければ、しっかりと調べたうえで、指導者や教員に質問してみましょう。

骨折してから、だいたいこれくらいで、動けるようになると言われているんですよ。

そうなのか。
まだ、動かせないんだね。

動かせるようになったら、どんなことをしたいですか?

松葉杖でいいから、外を散歩したいね。

このような会話が出来たら、目標が立てやすいですよね。

長期目標:見守りの元、松葉づえでの歩行ができる。病院の庭を松葉づえで10m歩行できる。
短期目標:リハビリを積極的に取り組むことが出来る。自主トレが出来る。免荷や荷重の制限を守ることが出来る。

など、患者さんの希望を取り入れた、長期・短期目標が立案できますね。

患者さんや、疾患によっては、目標が立てにくいこともありますが、患者さんにどうなってほしいかを考え、目標を立てる事が大切になってくるかもしれませんね。

個別性のある看護目標の立て方

個別性のある看護目標を立てるには、

・早い段階で、患者さんの性格や生活背景を情報収集する。
・疾患を理解し、患者さんに何が起こっているか知る。

・患者さんの考え方、どうなりたいかを具体的に知る。
・長期目標、短期目標を無理のないレベルで設定する。

以上のことが、必要となります。

また、個別性を出すには、一般的な目標を基準として知っておかないとダメですね。

ここで、事前学習の必要性がわかってきます。

そして、個別性を出すために、必須なのがコミュニケーションです。

コミュニケーションと言っても、日常会話だけではダメですよ。

聞きたい内容を、具体的にしておき、その話に持っていけるよう準備しておきましょう。

しかし、患者さんのなかには、発言が少ない方もいます。
無口な患者さんとのコミュニケーション!看護実習で使える技!


目標に繋げられるような、コミュニケーションをとれるよう、心がけましょう。

あと、あなたが疾患を理解して、患者さんの状態を知ることで、現在の患者さんの治療や今後の経過などが分かります。

そうすると、患者さんへ伝えられる情報が増えますし、患者さんがどれだけ患者さん自身の疾患について理解しているのかを知ることも出来ますよね。

患者さんが疾患を理解していないのであれば、疾患を理解できるよう関わる必要がります。

次々と、患者さんに必要なケアが浮かんできますね。

このように、あなたに知識があれば、患者さんに不足している知識やケアがはっきりとわかります。

事前学習など、大変ですが、意味のあることなので、やりましょうね!

まとめ

看護学生が苦手とする、個別性のある看護目標の立て方についてお伝えしました。

個別性を出すためには、患者さんとコミュニケーションをとり、早い段階でどのような人なのかを把握しましょう。

そして、何が必要であるのか、目指すべきゴールは何なのかをできれば患者さんと共に考えて、目標を立てるのがいいですね。

実習はしんどいですが、後悔のない関わりが出来るよう、頑張ってくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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