看護師の役割って何?チーム医療で何を担っているの?

これから看護師を目指す人向け記事

看護師のyukinoです。

看護師って、ドラマなんかでは、患者さんの相談役だったり、急変時に大活躍するなど、病院内で活躍しているイメージがありますよね。

イメージ通り、病院でも活躍していますし、最近では在宅で生活する高齢者を支える存在でもあり、活躍の場を広げているんです。

では、看護師は、具体的にどのような役割があるのかについてお伝えしていきます。

看護師の役割って?

看護師の役割は大きく分けて2つあります。

①診療の補助
②患者さんの生活援助

この2つについて、詳しくお伝えしていきます。

診療の補助

診療の補助とは、いったい何なのでしょうか。

分かりやすく説明すると、あなたが、体調が悪くて病院に行くとします。

すると、受付をして、問診を書いて、症状を伝えますね。

そして、お医者さんに診察をしてもらうでしょう。

この診察の補助ですね。

診察と言っても、患者さんを診るだけでは、わからないことがたくさんあります。

血液データに異常がないか?尿に菌がないか?肺の状態はどうか?などですね。

そんな時は、追加の検査をするときがあります。

具体的には、患者さんの状態によって、お医者さんが看護師に指示を出します。

例えば、「採血」「吸入」「尿検査」「レントゲン」などですね。

数十年前までは、お医者さんだけしか、医療行為をしてはいけなかったんですよ。

しかし、お医者さんの人数は少ないので、お医者さんだけで診察をして、検査をして、結果を確認して…ってできないのが現状となってきました。

なので、診察はお医者さん。

お医者さんの指示の元、医療処置を行うのが看護師。

というように、役割分担することで、多くの患者さんをスムーズに診察・検査することが出来るようになったのです。

現在でも、お医者さんの指示がないと、看護師は医療行為をしてはいけないと、法律で決められているんですよ。

患者さんの生活援助

患者さんの生活援助は、病院で入院している患者さんの入院生活を安心・安全に過ごせるようにお手伝いすることです。

患者さんと言っても、年齢は0歳~100歳以上と、かなりのばらつきがあります。

また、患者さんによって、病気は十人十色、できることも人それぞれ全く違います。

この、患者さん一人一人の病気を把握し、何が出来て、何が出来ないのかを観察し、患者さんに合った援助をしていくのです。

例えば、普段から家族から介護を受けている90代の女性が足を骨折して入院しているとします。

まず、足を骨折しているので、トイレへは行けないです。

なので、おむつを着用することになりますので、1日に何度かおむつのチェックをしないといけないですね。

食事も、柔らかいご飯やおかゆの方がいいのか、自分で食べることが出来るのかなどを、ご家族から教えてもらい、おばあちゃんに合った方法で食べてもらいます。

お風呂については、たぶんギプスをしているので、入浴は難しいでしょう。

体を拭くことで、清潔を保てるよう、援助が必要ですね。

このように、患者さんに合った援助・ケアを行い、入院生活の中で治療を継続していくのです。

しかし、すべてを看護師が手伝ってしまうのではなく、患者さんが自分でできることは、自分でしてもらいます。

意地悪ではないですよ(笑)

患者さんは、一生病院で過ごすわけではないですよね。

治療が終われば、お家へ退院します。

病院で、すべての援助を看護師がしてしまったら、患者さんは自宅へ帰った時、何もできない状態になる可能性があるのです。

なので、看護師は、患者さんのできないところを援助し、患者さんが出来ることは自分で行ってもらうよう関わります。

患者さんのためを想って、基本優しく、時々厳しくの精神です。

看護師は、患者さんをよく観察して、退院までに身の回りのことが自分でできるよう援助していきます。

最近では、訪問看護師の活躍が目立ってきています。

超高齢化社会ですからね。

病院だけでは、対応が出来ない状態になってきています。

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訪問看護師も、病棟看護師と同じように、病気を抱えながらも在宅で生活している患者さんを支えています。

患者さんによって、訪問回数や訪問時のケアを考えて、訪問しているんですよ。

在宅でも、いろんなことが出来ます。

例えば、バイタルサインのチェックだけの場合もありますし、入浴介助、足浴、褥瘡ケア、摘便、パウチ交換など、書ききれない程色々なことをしています。

患者さんが自宅で過ごせるように、どの様な援助が必要かということを考え、生活の援助をしているんです。

また、患者さんの状態を見て、病院に行くべきかどうかの判断をすることもできるので、患者さんからしたら、頼れる存在だと思います。

病気を抱えて在宅で過ごすことって不安があります。
看護師が定期的に訪問することで、相談できるし、安心感がありますね。

チーム医療では何をしている?

医療の現場には、様々な職種が支え合っています。

医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、臨床検査技師、ケアマネージャー、医療ソーシャルワーカーなどです。

それぞれのスタッフが、自分の得意分野から患者さんを見て、観察・分析しています。

その中で、看護師は、どの様な役割をしているのでしょうか。

それは、日常的に患者さんと接することが1番多いのは看護師です。

朝から晩まで、24時間患者さんの状態を見ています。

なので、日常生活面と医療面を中心に関わります。

あとは、患者さんの退院が近づいてくると、カンファレンスと呼ばれる会議が開かれます。

このカンファレンスでは、病棟の各職種の担当はもちろん、患者さんやご家族も参加し、退院後の生活の注意点や確認事項などを報告・相談し合います。

このカンファレンスを開催するにあたり、日時の確認や場所の確保などを行うのが看護師です。

また、事前に患者さんについての資料を作成し、カンファレンスがスムーズに進むよう準備をしたりもします。

このようなカンファレンスには、医師は出ない場合が多いので、医療面について、ご家族に伝えておくことはないかを医師に確認しておく必要もありますね。

簡単に言えば、看護師は多職種をまとめたり、束ねる、調整役ともいえます。

なので、患者さんとのコミュニケーションをとることも大切ですが、多職種のスタッフとのコミュニケーションをとることも大切です。

1人の患者さんに、チームで関わっていますからね。

チームのメンバーそれぞれが、それぞれの視点でいろんな思いを持っています。

それを、いい感じにまとめることで、チームワークを発揮できるんです。

チーム医療では、各スタッフがお互いの意見を尊重し合いながら、患者さんに最もいい選択ができるよう支援が必要ですね。

チームワークを発揮するには、看護師の存在は大きいです。
いい方向に導けるよう、患者さんやスタッフ間でのコミュニケーションを大切にしたいですね。

まとめ

看護師の役割と、チーム医療での看護師の存在についてお伝えしました。

診療の補助と生活援助が主な役割ですが、患者さんについて考えることは、膨大です。

また、患者さんのことだけでなく、多職種のことも考えていかないといけないので、看護師って忙しいですよ(笑)

ただ、チームで患者さんを支え、患者さんを最高な形で退院へ導けたときは、とてもやりがいを感じます。

看護師について、色々と記事を書いているので気になる方はチェックしてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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