看護師のyukinoです。
2018年12月現在で、認定看護師として活躍している人は、19,894名います。
認定看護師とは、専門分野について深く学び、知識を持ったスペシャリストであるということは知っていますよね。
では、どのような過程を経て、認定看護師になるのかはご存知ですか?
また、認定看護師の役割などについても、併せてご紹介していきたいと思います。
認定看護師になるには?
2019年の11月にこの記事を書いているのですが、今現在、認定看護師のカリキュラムが変更になろうとしている時期で、A過程認定看護師教育機関とB過程認定看護師教育機関の2通りのカリキュラムがあります。
時代の流れとともに、適切な教育内容、求められる看護も変わってきます。
そのため、内容や教育時間数の変更が行われているんです。
Aは2026年度をもって終了するカリキュラムで、Bは2020年度から開始されるカリキュラムとなっています。
今からお伝えするのは、今後主流となってくるB過程認定看護師教育機関についてです!
看護協会のホームページで認定看護師のなり方について、色々と調べたんですが、わかりにくい…
少しでも簡単に、わかりやすくお伝えできればと思います!
まず、認定看護師と言っても、19の分野があります。
・がん放射線療養看護
・がん薬物療法看護
・緩和ケア
・クリティカルケア
・呼吸器疾患看護
・在宅ケア
・手術看護
・小児プライマリケア
・新生児集中ケア
・心不全看護
・腎不全看護
・生殖看護
・摂食嚥下障害看護
・糖尿病看護
・乳がん看護
・認知症看護
・脳卒中看護
・皮膚排泄ケア
以上の19分野です。
現在検討中のものもあるので、今後も増減することが考えられます。
あなたの極めたい分野、得意な分野はあるでしょうか。
何科で働いているか、または、あなたの経験によって、魅力を感じる分野があると思います。
では、気になる分野の認定看護師になるには、どうすればいいのでしょうか。
それは、看護師免許を取得して、看護師として5年の実務経験を積んでいる必要があります。
また、5年のうちの3年は、その専門分野の病棟で勤務し、指定された症例の実務経験をする必要があるんです。
どういうことかというと…
例えば、緩和ケアの分野の認定看護師を目指すなら、3年以上緩和ケアを受ける患者さんが多くいる病棟で勤務し、実際に緩和ケアを受ける患者さんを5件以上担当したという実績を残さなければなりません。
この条件をクリアすれば、B過程認定看護師教育機関で専門分野について学ぶ権利が得られます。
この教育機関というのは、どうやら専門分野について学ぶことが出来る大学があるようなのです。
専門分野について学べる大学に1年以内の期間通い、共通科目・専門科目を学び、演習・実習を行います。
教育時間数は、800時間程度と定められています。
800時間!
やはりスキルアップのためには、時間が必要ですね。
もちろん、お金もかかってきますよね。
800時間の認定看護師教育機関での課程を修了すると、次に、認定審査が待っています。
認定審査は、年1回行われています。
審査料金は、なんと50,760円!わーお!(笑)
マークシート形式で、全40問を100分で回答するようですよ。
2019年は5月16日(木)に認定審査が実施されました。
会場は全部で5か所で、東京・大阪・福岡・宮城・愛知が会場となっています。(今後変更する可能性もあると思います!あくまで2019年度のデータです~)
この認定審査に通ると、認定看護師認定証が交付されます。
この認定証は5年間有効で、5年ごとに更新審査を受けなけらばなりません。
その分野のスペシャリストですからね。
新しい情報を常にインプット・アウトプットしていかないといけないのですね!
長くなりましたが、簡単にまとめます。
②5年実務経験。うち3年は専門分野の病棟で症例を担当。
③認定看護師教育機関で800時間の課程を修了。
④認定審査。
⑤認定書交付
(⑥5年に1回再審査)
このような流れになります。
認定看護師の役割ってなに?
そもそも、認定看護師の役割って何なのでしょうか。
②看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
③看護職等に対しコンサルテーションを行う。
の3つであると看護協会は言っています。
この役割も、2019年7月15日に改定されており、より深い知識を看護職以外にも活用できるよう、変更されています。
患者さんに対して、より高い専門的知識をもって、高度な看護を提供するのは当たり前で、それプラス看護師への指導・相談を行うのですね。
ここで、私が出会ったことのある認定看護師についてお伝えします。
私の以前勤務していた病院に、皮膚排泄ケアの認定看護師がいて、本当に頼りになる存在でした。
ある時入院していた患者さんで、もともと皮膚脆弱なのに、全身の浮腫があり、触れただけで皮膚がずるむける方がいました。
介助の時も、本当に気を付けて、柵や布団で摩擦がおきないよう細心の注意を払いますが、上腕に5×20センチ大の剥離を作ってしまいまったのです。
皮膚脆弱な方です。
ガーゼ・テープ保護なんてできません。
普通のガーゼも皮膚に合わなくて、困り果てた時に、皮膚の専門家!皮膚排泄ケアの認定看護師に相談しました。
軟膏+メロリンガーゼを使用し、包帯保護をするよう指導してくれ、また、看護師によって差がないように、患者さんの前で看護師に実践してくれました。
また、その日勤務ではないスタッフのために、細かい処置方法について、写真入りのレポートを用意してくれ、患者さんにとって最善のケアを全スタッフで取り組めるように働きかけてくれたんです。
包帯の巻き方一つにしても、丁寧に指導してくれたり、体交の方法、マットレスの選択、クッションの使用方法などについても、最適なものを一緒に考えてくれました。
病院に一人でもこのような専門知識を持った看護師がいることで、看護ケアの質は上がりますよね。
また、頼れる存在がいることで、安心感がありました。
「いつでも、気になることは聞いてね~」と気軽に声をかけられる存在でいてくれたことも、ありがたかったです。
このような、頼られる存在になりたい方やあなた自身のスキルアップ、キャリアアップのために、認定看護師を目指すという選択肢があります。
時間もお金も努力も必要となってくると思いますが、それをかける価値は十分にあるものだと思いますよ。
まとめ
認定看護師のなり方や役割についてお伝えしました。
自分自身が極めたい分野がある方は、認定看護師になるという選択肢がありますね。
知識が増えるということは、自分の自信にもつながりますし、他の看護師の強い味方にもなります。
気になる方は、ぜひ検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
[…] 認定看護師のなり方については以前ご紹介しました。 認定看護師になるには?どんな役割があるの? […]