看護師のyukinoです。
看護師になって1年目での妊娠って、まわりの反応や育休・産休について気になりますよね。
そこで、看護師1年目での妊娠経験者である私が、経験談をお伝えしていこうと思います。
また、私の同僚の経験も併せてお伝えしますね。
看護師1年目での妊娠、まわりの反応は?
妊娠は女性なら誰でも、可能性のあるライフイベントだと思います。
本来であれば、妊娠・出産って、一つの命が誕生する素晴らしいことですよね。
しかし、看護師1年目で妊娠した私は、職場の誰からも祝福はされませんでした。
これは、今思い出しても、悲しい思い出です。
医療の場は命に関わる現場ですよね。
なのに、新しい命に対して、とても冷たかった。
祝福されなかったことには、3つの理由があると思っています。
まず、私が新人だったことです。
まだ、新人研修中で完璧に独り立ちしていない中での妊娠。
上司からしたら「何やってるんだ…」って感じだったでしょう。
次に、病棟で育休中のスタッフが4名いたこと。
ただでさえ、産休・育休中のスタッフが多くて、人手不足でした。
その中で、病棟で5人目の妊娠です。
病棟の管理をしている、病棟科長からしたら困った事態ですよね。
育休明けのスタッフと入れ替わる形で私が産休に入ることになりました。
最後に、スタッフの妊娠に対して、怒りの感情しかない科長が仕切っている病棟だったからです。
その時の病棟科長は、妊娠したスタッフに対して、かなりきつい人でした。
先輩たちも、妊娠報告をしたら、「何を考えているんだ。」「今はそのタイミングか。」「病棟のことを考えろ。」「ありえない。」などの言葉をかけられたそうです。
私自身も「ありえない」「新人の分際で何を考えているんだ」「育休なんてあると思うなよ」と言われました。
科長がこんなんだったら、スタッフも同様の反応になりますよね。
妊娠ってそんなに悪いもの?
タイミングは悪かったかもしれないけど、じゃあいつならよかったの?
あと、3年くらい待てばよかった?
そうなると、30歳目前になるし…
など、色々考えましたね。
この科長、結婚もしていて、子供も2人いるんですよ?
なのに、妊娠者に対してこの反応です。
これって、マタハラですよね。当時は本当に悩みました。
以上のことから、私は病棟スタッフから「おめでとう」と一言も言われませんでした。
全ての人から、おめでとうって言われたくて、妊娠したわけではありませんけど、やっぱり悲しかったです。
病棟的にタイミングが悪かったかもしれませんけど、私の人生・年齢的には最高のタイミングだったんです。
(年齢や上の子との年齢差を考えると、1番いいタイミングだったんです。)
でも、新人での妊娠に対して、まわりの反応はとてつもなく冷たいですよ。
できれば、避けたほうがいいかもしれないです。
まあ、病棟科長の性格や、病棟の雰囲気によっても、まわりの反応は大きく変わってくると思います。
それは、あなたの運次第です!(笑)
産休・育休は?
そもそも、産休とは出産予定日から数えて、産前6週と産後8週の休みを取得できる制度です。
そして、育休は1年間の育児休業のことですね。
私の場合、病棟科長に「新人の分際で育休があると思うな」と言われたわけですが、本当に育休を取得できないのでしょうか?
育休を取得できるなら、子供の1歳の誕生日の前日まで、お休みすることが出来ます。
しかし、育休取得できなかったら、出産後8週で現場復帰しないといけないのです。
産後8週ですよ。
体も妊娠前の状態に戻ってないし、赤ちゃんだって首も座ってない状態です。
1年間の育休を取得できるかは、妊娠の時期によります。
というのも、出産する時点で病院に勤めてから1年経過していたら、育休を1年間取得することが制度的に可能なんです。
私の妊娠が発覚したのが、看護師1年目の11月くらいです。
入社したのが4月で、出産予定日は8月の頭だったので、病院に勤めて1年は経過していたんですよ。
なので、制度的には1年間育休を取得してもOKだったんです。
ただ、病棟科長がダメだと言っている状態で、病棟の先輩にも相談できず、どうするべきか一人で悩みました。
ダメと言われても、私の権利なので、1年間取得すればよかったんですけどね。
結論から言うと、子供が8か月になった時が、新学期の始まる4月だったので、そのタイミングで復帰しました。
本当は1年休みたかったですけど、ヘタレな私は、科長に言う勇気がなかったんです。
でも、産後2か月で復帰は、体力的にも絶対に無理だと思ったので、新学期というキリのいいタイミングで復帰することにしました。
私の場合は、育休をとれる状態だったので、よかったのですが、同期の子で4月入職で、6月に妊娠が発覚した子がいたんです。
その子の場合、出産予定日が2月か3月だったため、1年間の育休が取得できない状態でした。
でも、奨学金を返さないといけないし、お金ないしで、病院を辞められない状態だったんです。
なので、同期は出産後2か月で復帰し、奨学金を返し終わってすぐに病院をやめていました。
たぶん、体力的にも精神的にも、きつかったと思いますよ。
妊娠時期、予定日によって、育休を取得できるかできないかは大きく変わってきます。
もし、1年目で妊娠するのなら、出産予定日が入職から1年経過した時期になるようにしましょう(笑)
結論!1年目の妊娠はダメ?
経験者として、1年目の妊娠は、ダメではないと思います。
確かに、病棟の反応は冷たいし、陰で色々言われると思います。
問題児って言われていたかもしれません。
しかし!私の人生も、あなたの人生も1度しかないんですよ。
20代前半で子供を生んで、何が悪いんですか?
新人だったら、2人目の出産の人生で1番いいタイミングを我慢しないといけないんですか?
恐い科長のいいなりにならないといけないんですか?
そんなことはないと思います。
私自身、まわりに色々言われてきましたけど、あのタイミングで妊娠・出産してよかったと思っていますし、後悔していません。
後悔しているとしたら、あの時の科長に、反撃できなかった自分自身に対してですね。
それくらい、母親になったら、メンタルが強くなりますよ(笑)
スタッフの妊娠に対応できないような病院なら、「スタッフのライフワークバランスが取れる病院です!」なんて、アピールしないでほしいですね。
同僚には、患者さんを担ぐ動作や、入浴介助などの体力仕事を免除してもらったり、夜勤を免除してもらいはしました。
その分、自分にできることを率先してやればいいんです。
私は、内服出しや、薬局への用事なんかは率先して行ってました。
あとは、あなたが先輩になった時、後輩が妊娠して悩んでいる姿を見たら、助けてあげるようにしましょう。
自分が受けた悲しい経験は、後輩には受け継がないように、優しい世界を作っていきましょう。
まとめ
新人看護師の妊娠に対するまわりの反応や、産休・育休についてお伝えしました。
出産、子育てはあなたの命を懸けた、人生最大のイベントです。
仕事をしている以上、まわりのフォローは不可欠ですが、できることをしっかりとこなしていきましょう。
そして、あなたには、仕事を休んで子供を育てるための時間をもらう権利があります。
しっかり休んで、育休明けにバリバリ働きましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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