看護師のyukinoです。
看護学校ってきついって噂を聞いたことはありませんか?
何がきついんでしょうか。
看護以外の学生も大変なことはあると思いますが、群を抜いて大変だと思います。
そんなきついと言われる看護学校について、お伝えしていきます。
看護学校ってどんなところ?
看護学校は、看護師になるための専門的な勉強をするところです。
解剖整理、病気について、看護の技術、知識、精神的なかかわり方、家族へのかかわり方など、本当に多くのことを学ぶ必要があります。
いっぱい勉強するって聞くだけで、嫌な気分になりますが、人の体のことや病気のことを学ぶのって意外と面白いんです。
熱が出る時には、体の中でどんなことが起こっているかって考えたら、ちょっと興味が湧いてきませんか?
他にも、芸能人で「すい臓がんで亡くなった」というニュースを見ることありますよね。
では、すい臓ってどんな働きをしているか知っていますか?すい臓の働きを知ると、すい臓が悪くなった時の症状がどんなものか、どんな風に関わったらいいかなどが分かってくるんです。
知る喜び、楽しみがあるので、たくさんの勉強量でもこなせるんです。
授業内容としては、座って学ぶ「座学」。
座学で学んだ内容を学生同士で実施する「演習」。
座学・演習で学んだことを実際の患者さんと関わって看護について学ぶ「実習」があります。
1~2年生は座学と演習を中心に行います。
3年生はほぼ病院で実習です。
この、実習がなんともきついし、しんどいんですよ!
何がしんどいかというと、朝から夕方までは病棟で患者さんと関わり、帰ってからその日の振り返り、翌日に行うケアの計画を立案します。
振り返りと言っても、レポート用紙にちょろっと書くだけではありませんよ!
看護師は、患者さんをたくさんの視点から見る必要があります。
身体的、精神的、社会的に見ることもできるし、人の基本的欲求を満たしているのかという視点から患者さんをみて、「アセスメント」と呼ばれる分析をしなければいけないんです。
この分析が多すぎて、看護記録が終わらないんですよね。
睡眠時間が1~3時間なんて普通でした。
今でも、Twitterを見ていると、看護学生は睡眠と闘いながら頑張っているようです。
だって、患者さんの命に関わる職業ですからね。
何も知らない人に、点滴や注射、薬を飲まされたら、患者さんは安心して治療できないですもん!(笑)
他の専門学校と比べたら、やっぱり看護学校ってしんどいんでしょうか?
ちょっと気になりますよね。
看護学校とその他の専門学校は何が違う?
1つは、必須の勉強の時間数が違うんです。
看護以外の専門学校は年間800時間以上の勉強をするよう定められています。
なので、3年間だと800時間×3年間で2400時間になりますね。
一方、看護学校は、3年間で97単位以上の単位を取得し、3000時間以上の勉強をする必要があります。
時間数を見ただけでも、看護は勉強する時間が長いことが分かります。
医療の現場で働くためには、最低限学ばないといけない内容についての決まりが必要だと思うので、仕方のないことですね。
2つめは、実習先の病院の看護師がめっちゃ怖い。
これですよ。実習がしんどいと言われる理由はこれです。
理不尽に怒ってくる看護師がいることがあります。(そういう病院を就職先として選ぶのはやめておきましょう。反面教師としてみましょう。)
あとは、指導者と呼ばれる、学生担当の看護師がいるんですけど、この指導者の質問攻めも結構メンタルにくるものがあります。(笑)
質問攻めって、何を聞かれるのかというと、学生が頑張って考えて書いてきた看護記録(レポートのようなもの)についてです。
「どうしてそのように考えたのか」「なぜこのタイミングでこのケアが必要なのか」「患者さんの状態はどうなのか」「患者さんの考えはどうなのか」など、なぜ?どうして?そう考えた根拠は?と何度も何度も聞かれます。
これは、看護師として患者さんと関わるうえで、とても大切な考え方なんです。
看護をするには、根拠となる理由が絶対に必要です。
例えば、血圧を下げるお薬を患者さんに内服してもらいます。
なぜでしょう?
血圧が高いからですね。いつから高い?数値は?なぜ高い?患者さんの自覚症状は?血圧が高いとどんなことが起こる?
血圧が高いままの状態で過ごすことによって、血管が障害され、最悪の場合、脳卒中や心疾患へとつながってしまうため、お薬で血圧を正常にする必要があるからなんです。
では、血圧を下げるお薬を飲む前に血圧測定すると、血圧が低かったらどうしましょう。
血圧が低い人に、血圧を下げるお薬を飲ませても大丈夫でしょうか。
よくないですよね。血圧が下がりすぎて、意識消失する可能性もあります、最悪死に至りますからね。
医師に相談してから、内服するかしないか判断してもらうのがいいと思います。
このように、お薬1つ患者さんに内服してもらうにも、自分自身でたくさん疑問を持たなくてはなりません。
何かをすることで、患者さんに起こりうるリスク・危険性について、しっかり学ばないといけないから、実習先の指導者は質問攻めするんです。
優しく聞いてくれたら嬉しいんですが、恐いんですよね(笑)
これが、看護学校がこわい、きついと言われる理由の一部だと思います。
まとめ
看護学校についてお伝えしました。
学校によって、教員が恐かったり、逆にすごい親身になってくれるいい教員がいたりと、差はあるようですが、自分の努力なしでは乗り越えられないきつさだと思います。
ただ、学生生活を乗り越えたら、看護師になれます。
看護師も、病院によりますが(笑)、楽しいですよ。やりがいがあります。
看護学校に興味がある方は、見学に行ってみるといいですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
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