看護学生には、実習がありますね。
毎日の実習の最後にカンファレンスをしますよね。
毎日カンファレンスがあると、テーマを決めるのにも苦戦します。
・そもそもカンファレンスって意味ある?
・今日は何について話そう…
・話しやすいテーマがいい!
この記事では、上記のような悩みのある看護学生に向けた内容です。
参考になればうれしいです。
カンファレンスって何のためにするの?
そもそも、何のためにカンファレンスするんでしょうか。
カンファレンスをする理由について、簡単に説明していきますね。
カンファレンスという言葉の意味は、会議・協議会です。
・他者の意見が聞きたい
・自分の考えを聞いてほしい
・アイデアが欲しい
という時に、活用すべきだということですね。
実は、看護師になってからも、カンファレンスはよくします。
例えば、患者さんが亡くなった時に行う、デスカンファレンス。
亡くなった患者さんに対して、様々な視点から話し合います。
・自分が出来たいい関わり
・よくなかった関わり
・家族との関わり方
・食事は適切だったか
など、自分の関わり、同僚や先輩の関わり、統一したケアが出来ていたかなどを振り返ります。
これにより、他の患者さんへの自分自身の対応も見直すことが出来るし、今後の看護に活かすことが出来ます。
また、亡くなった患者さんへの対応が合っていたのかを、一人で考えて悩んでいた場合、スタッフ全員で共有することにより、気持ちが軽くなるという効果もあります。
こう考えると、デスカンファレンスはとても意味のある話し合いだと思いませんか?
カンファレンスは他にもたくさん!
・入院時カンファレンス・退院前カンファレンス
・定期カンファレンス・1か月後カンファレンス
など、それぞれのタイミングで意味のある話し合いをしています。
それぞれ意味があって、入院時は、どのような患者さんが入院してきたのかを、スタッフ全員が把握できるように、情報共有の意味でカンファレンスを行います。
退院前は、看護師だけでなく、介護士、リハビリ、栄養士、家族、患者さん本人、ケアマネ、訪問看護師などの、多くの人が参加し、退院後の生活が問題なく行えるよう、情報の伝達や確認をします。
病棟では「情報の共有」という意味合いが強いかもしれないですね。
あとは、患者さんが転倒したら、なぜ患者さんが転倒してしまったのかについて、スタッフで分析し、対策をとったりもしています。
こんな感じで、看護師になってもめっちゃカンファレンスします。
学生で実習中に行われるカンファレンスは、看護師になってからの練習という意味合いが強いんですかね。
無理やりテーマを出して、必死に話し合おうとしていた記憶があります。(笑)
当時を振り返りながら、場面ごとのカンファレンステーマの例を挙げていきたいと思います。
実習中のカンファレンステーマ例
私がかつて学生だった時のことを思い出し、よくある悩みからテーマを考えてみます。
状況をイメージして、一緒に考えてみてくださいね。
認知症で、5分おきに会話がループするおばあちゃんを受け持った時
おばあちゃん自身はすごく可愛くて、穏やかなんですけど、ずーっと同じ話。
情報が取れなくて困ることってありますよね。
こういう場合、
っていうテーマがいいかもしれないですね。
ここで、グループメンバーが今までコミュニケーションで工夫していたことを話すんです。
コミュニケーションに悩んでいるなら、この記事もチェックしてみてください。
看護実習で無口な患者さんの担当になったら?どう情報収集する?
基本的なことでいいです。
・傾聴する
という意見が上がると思います。
それでOKです。
その時に、認知症の特徴について振り返りが出来たら、いいカンファレンスになりそうですね。
長期記憶と短期記憶の話を、メンバーが振って、昔の話を引き出せるように、関わっていく!って感じでまとめたらいいんじゃないでしょうか。
ケアを拒否する患者さんを受け持った時
これもありますよね。
せっかく、寝る時間を削って、時間をかけて考えてきた計画が、患者さんの一言で、実施できない…。
こんな時は、
「ケアを拒否されたときの患者さんへのかかわり方」をテーマにしましょう。
カンファレンスで話し合いたいのは、
必要性を説明したが、実施できなかった。どうすればいいか?
ということですよね。
患者さんにケアを拒否されないテクニックを書いた記事もあるので、参考にどうぞ!
どんな言葉で拒否されたのか?→痛みがあった、倦怠感が強かった、その時間帯にしたくなかった、眠かった、見たいテレビがあったなど、分析できます。
痛みや倦怠感が強いなら、全身清拭を部分清拭にしてみるっていうのもありですよね。
時間帯が悪いなら患者さんの入院前の情報収集をして、患者さんと相談し実施時間を決めるのもありですよね。
受け持ちの学生さんは、「拒否された!どうしよう!」とプチパニックです。
グループメンバーとしての視点を提案することで、いい気付きが生まれることも!
終末期の実習で、亡くなりそうな患者さんを受け持った場合
グループメンバーで、一人は受け持つタイプの事例ですね。
観察点、ケアなどたくさんあると思います。
終末期。一人の人が亡くなりそうになっているんです。
最期に看護学生としてどうかかわるべきか、とてもとても悩むところだと思います。
・必要なケアはたくさんあるけど、苦痛を与えたくない
・何を優先すべきか迷っている
・患者さんや家族さんにどう声をかけるべきか
・患者さんの状態は○○だったら、みんなならどうする?
というテーマが浮かびます。
優先順位をつけるのって、すごい難しいことですが、看護師になったら毎日優先順位を考えて行動しないといけません。
優先順位は人の考え方によって、違います。
グループメンバーの考えを聞いて、「そんな視点があるのか!」と新たな発見があるはずです。
また、足りていない情報についても気付く機会となります。
悩んでいることを、他者と共有することで自分の気持ちが楽になります。
カンファレンスの場を使って、どんどん、相談したらいいと思います!
結局、学生時代のカンファレンスって「相談できる場」なんです。
たぶん、いろんな場面で焦って、脇汗かいて、悩んでいると思います。
その悩みや困った経験は、カンファレンス以外の場所、例えば更衣室なんかで、グループメンバーに話していることってありますよね。
グループメンバーだけの時に話した内容を、きれいな言葉に直して、カンファレンスのテーマにしたらいいんです。
カンファレンスの場には、教員や指導者がいるので、現役看護師の視点や考え方を知ることが出来るチャンスです。
学生同士の会話をカンファレンスに、持っていくということも、アイデアとして知っておいてくださいね。
まとめ
看護学生が悩む、実習中のカンファレンスのテーマについてお伝えしました。
みなさんは、いろんな事例を経験し、悩んでいることがたくさんあると思います。
その悩んでいることこそ、カンファレンスのテーマにするといいと思います。
そうすると、学生では思いつかない助言を教員や指導者から得ることが出来るでしょう。
悩みは共有するのが一番!
一人で悩まず、グループメンバーを頼っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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