看護師という職業は、大変ですが、魅力のある職業です。
日々、患者さんと関わり、コミュニケーションを通して、身体や心のケアを行っています。
しかし、患者さんの気持ちを聞き出すのは簡単なことではありません。
・看護師になりたい気持ちがある
・人と接したり、コミュニケーションは苦手
・看護師になった後、やってお行けるか不安…
<p>
という方は、少なからずいると思います。
そこで、看護師のコミュニケーションはどのようなものか、慣れる事はできるか、不安はどうすれば解消されるかについて、お伝えしていきます。
看護師のコミュニケーションってなぜ必要?
どの職業でもお客さんや同僚、上司などとコミュニケーションをとることは必須ですよね。
業務連絡や雑談なども、日常的に行っていることでしょう。
その中でも、看護師は患者さんの深いところまで聞き取る必要があります。
看護師が、知っておくべき患者さんの情報は様々です。
・精神的な事
・家族関係
・金銭面
・住環境
などの情報を、患者さんから引き出し、入院中のケアや退院後の生活が問題なく送れるよう介入していきます。
身体的な事
患者さんは、必ず疾患を抱えています。
なので、体のことを観察し、患者さんの感じている苦痛を聞き出すことは必須です。
・かゆみ
・しびれの有無
・体の不調
・吐き気
など、病気によって患者さんに答えてもらう内容は異なってきますが、毎日コミュニケーションを通して、情報を得ています。
精神的な事
身体的な事とは異なり、精神面は目には見えません。
患者さんは、様々な不安や疑問を抱えていますが、顔を見ただけではどのような不安や疑問があるのかは分かりません。
また、人によって、性格は異なります。
強がりな人もいれば、弱気の人もいます。
患者さんに合った方法でアプローチをして、不安の軽減が出来るよう関わり必要があるんです。
家族関係
看護師が、「家族関係について知る必要なんてある?」と思いますか?
実は家族関係を知っておくことは、重要です。
なぜなら、入院中の緊急連絡は誰にすべきか、退院後はだれが患者さんをフォローするのかなど、患者さんを支えるキーパーソンを明確にしておく必要があるんです。
色々なご家族がいて、様々な家庭問題が存在します。
家族の仲がいい場合は問題ないですが、仲が良くない場合は、適切な配慮をし、関わる必要があるんです。
金銭面
金銭面の情報は、ケアマネージャーが把握していれば、深く関わることはないのですが、ある程度は把握しておかなければなりません。
理由としては、年金だけで生活している高齢者の場合、年金の範囲内で利用できるサービスを調整する必要があります。
逆に、お金に心配がないのであれば、より適切なサービスを提供することも可能となる可能性もあります。
基本的に、退院後の生活に関するサービス調整のために必要な情報となってきます。
住環境
住環境についても同様で、退院後の体力が落ちた身体状態で問題なく生活できるか情報を得る必要があります。
・玄関の段差は上がれるのか
・自室は2階か。階段は昇れるか。
など、入院中だけではなく、退院後の生活を考えて、入院中から患者さんと関わるので、住環境は大切な情報です。
年々、入院期間は短くなっています。
その中で、患者さんの情報を知ることは至難の業。
看護師のコミュニケーション能力が必要となります。
では、患者さんとコミュニケーションをうまくとる方法はあるのでしょうか。
コミュニケーションをうまくとるには?
コミュニケーションをとるのって、難しいんです。
私自身、コミュニケーションに苦手意識がありました。
小さい頃から、電話なんて大嫌いでしたからね!(笑)
しかし、何度も言いますが、看護師はコミュニケーション必須な職業です。
私は、どのようにして、苦手なコミュニケーションを克服したと思いますか?
それは、「慣れ」です。
<p>慣れるしかありません。
慣れてくると、
「この患者さんには、こういう風にアプローチしたら、スムーズに会話ができるな~。」
「この患者さんに、こう関わると、不機嫌になってしまうから注意しよう。」
と、わかるようになってきます。
また、看護師としての、関わり方や知っておくべき情報も、働いているうちに身についてきます。
ベテランになるにつれてコミュニケーション技術も向上してくるんです。
なので、今現在コミュニケーションが苦手…という方でも、数をこなせば大丈夫!
はじめから、完璧な人はいませんからね。
コミュニケーション上手は聞き上手
コミュニケーション上手な先輩看護師は患者さんだけでなく、同僚からも人気でした。
ただ、話がすんごい面白いってわけでもなく、盛り上げ役でもない。
でも、なんだか話したくなる存在のひとっていますよね。
気になったので、先輩の観察をしたことがあります。笑
すると、患者さんと話すときは目線を合わせ、基本聞き役。そして適度な相槌。相手の意見を尊重していました。
いつも患者さんの話を聞き、患者さんを中心に行動していたからでしょうか、患者さんは先輩のお願いや質問を拒否することはなかったです。
頑固な人や認知症のある人も穏やかに過ごしていました。
患者さんからしたら、先輩はよく話を聞いてくれ、希望通りしてくれるし、裏切らない存在だったのだと思います。
そこには信頼関係が出来ていたんだなーと学びました。
また、ただ聞くのではなくて、相手に興味をもってコミュニケーションをとっていました。
だから1つの質問からたくさんの情報を得ることが出来て、患者さんの治療や退院に向けて、良い関わりが出来ていました。
相手のことに興味を持ってコミュニケーションをとれば、会話がなくなることはないのかもしれません。
コミュニケーションをとる中で、相手を尊重することで、こちらのことも尊重してくれ、信頼関係を築くことができます。
短い入院期間で、患者さんとより早く信頼関係を築けるかが重要ですね。
まとめ
看護師は患者さんの深いところまで知る必要があります。
そのためには、相手の話を興味をもって聞き、共感することで信頼関係を築くことが大切となります。
コミュニケーションを苦手に思っている方も、相手に興味をもっていろんな人とどんどん話してみてください。
色んな人と、たくさんコミュニケーションをとることで、話題も増えるし、苦手意識が減っていくと思います。
何より、その人しか知らない話を聞くことの楽しさがわかると思いますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
[…] コミュニケーションに悩んでいるなら、この記事もチェックしてみてください。 コミュニケーションが苦手な方! […]