あなたの周りの看護師さんに精神的に病んで、休職・退職したかたはいませんか?
あなた自身にこのような症状はないですか?
・疲れているのに眠れない
・気分が落ち込んでいる
その症状を「周りのみんなは我慢しているんだから、私も我慢しないと・・・」と押さえ込んでいると、”うつ”と診断される状態になる可能性があります。
私自身カウンセラーとして看護師さんの相談を受けるなかで、うつと診断された方もいらっしゃいました。
どうして看護師はうつになりやすいのか?その予防方法はあるのか?について解説していきますね。
意外と多い”うつ”の看護師
うつや適応障害などによって、職場を去る看護師は多くいます。
私の同僚・後輩にも、急に出勤できなくなる方や休職する方がいました。
その人に合う環境・合わない環境があります。
なぜなら、人によって生きてきた環境や価値観・経験などが全く異なっているからです。
同じ環境でも、人によって感じるストレスの大きさは違うということは理解できると思います。
物事の捉え方・ストレスの感じ方によって、精神的なダメージの大小が変わってきます。
では、ストレスと病気の関係について解説します。
ストレスと病気の深い関係
我々看護師は様々な疾患を学ぶ中で、その疾患の原因として「ストレス」が関わっていることを知っていますよね。
しかし、ストレスがどのように疾患と結びついているのかってご存じですか?
私は全然知りませんでした。
心理学やカウンセリングについて学ぶ中で、ストレスは人の細胞レベルにまで影響を与えているということを知ったんです。
この辺はかなりマニアックな話になるので割愛しますが、簡単な例え話をすると・・・
あるテニス部の中学生が、練習中に軽く右の足首を捻ったとします。
少し痛みはあるけど我慢できる程度だったため、病院へは行かずに普段通りテニスの練習をしていました。
テニス部は毎日練習があり、足の痛みよりも顧問の先生が恐かったので、休むことなく練習に参加し走り回っていたのです。
すると、この中学生はどうなったと思いますか?
右足首の痛みは増し、さらに右足をかばって練習していたため、次は左の膝が痛くなりました。
さらにさらに、両足に痛みが出たので足をかばいながら練習を続けたことで、腰まで痛くなってきました。
はじめは、気にならない程度の小さな痛みが、放置することで右足首捻挫・膝関節痛・腰痛を引き起こしたのです。
このお話、実は私の実体験で(笑)、今でも無理をすると膝が痛くなるし、腰痛持ちです。
何をお伝えしたかったかというと、『小さな痛み・気にならない程度のストレスでも、対処せず放っておくことで大きな疾患の元となる』ということです。
疾患といっても、数多くあります。
目に見える疾患から、目に見えない疾患まで。
ストレスがすべての疾患の原因というわけではありませんが、ストレスが疾患に大きく関わっているようですね。
うつの症状は?
看護師であるあなたは、看護学校でうつについて学んだ経験があると思いますが、おさらいとして症状について紹介しますね。
うつ病の症状として、
・やる気が出ない
・眠れない
・疲れやすい
・身体がだるい
などがあります。
ただ、上記の症状はうつ病ではなくても、誰にでも現れる症状ですよね。
どこからが異常で、どこまでが正常かというのは、線引きが難しいところです。
一般的に言われているのは、上記の症状があっても、時間が解決してくれたり、気分転換をすることで症状が治まる場合は正常です。
しかし、上記の症状が現れる原因がわからない、もしくは原因を解決したにもかかわらず症状が改善せず、日常生活に支障が出るようであれば治療が必要となります。
私も看護師時代はやる気なんてなかったし、常に身体はだるくて疲れていたな~。でも、気分転換したら少しはましになってたから、正常範囲内だったってことですね。
しかし、先ほど私の実体験をお伝えしたように『我慢できるからまだ大丈夫』という思考はちょっと危険です。
その理由は、看護師の働く環境にあるのだと思います。
どうして看護師はうつになりやすい?
看護師として働く中で、・気分が憂うつになる・やる気が出ない・眠れない・疲れやすい・身体がだるい状態になることってほぼ毎日ではないでしょうか?
少なくても私はそうでした。
仕事行きたくなかったし、ずっと辞めたいと考えてたし。
これは、看護師として働く環境が大きく関わっています。
・不規則な勤務
・求められることの多さ、高度さ
・肯定されず、否定ばかりされる
これらの要因が大きく関わっています。
簡単に解説していきますね。
責任の重さ
看護師が働く環境は、患者さんの命がかかっていますよね。
薬剤を間違える、不適切なケアをする、観察点を見逃すなど、看護師の行動によって患者さんの命を危険にさらす可能性があります。
だから、私たち看護師は医療やケアについて学びますし、勤務中は常に脳はフル稼働!
優先順位を考え、その都度発生する問題を対処しています。
ただ、看護師も人間です。
完璧ではないし、間違うことだってあります。
命の重さ・責任の重大さを知っているからこそ、ミスしたときの精神的ストレスは莫大です。
不規則な勤務
不規則な勤務というだけで、身体的に大きな負担がありますよね。
日勤が続く日もあれば、夜勤ばかりの週があったり・・・
看護師になって、初めて布団で眠れるありがたさを知りました。
人の身体は夜眠るように作られていることを実感。
夜勤・日勤・遅出・早出などに、身体は慣れていきますが、身体・精神に負担、ストレスがかかっているのは確実です。
求められることの多さ、高度さ
看護師の求人の多さをご存じですか?
求人が多いということは、看護師が足りていない病院が多いということでしょう。
看護師不足の病院で働くということはどういうことかと言うと、単純に忙しいって事ですね。
人手がないから、1人に求められる仕事量は増えますし、患者さんの命がかかっているから手は抜けない。
過酷としか言いようのない環境で働いている方も少なくないでしょう。
肯定されず、否定ばかりされる
あなたは看護師になって、『肯定的な言葉』と『否定的な言葉』のどちらを多く投げかけられましたか?
看護師の仕事内容として求められることは多いのに、『他者から認められていると実感できる言葉』『肯定的な言葉』はなかなか与えてもらえないように感じませんか?
褒められるどころか、患者さんの転倒や医師の処方忘れなどもすべて看護師のインシデント・アクシデントとなり、『看護師が悪い』と評価され、『否定的な言葉』をかけられます。
肯定されず、否定ばかりされる環境。
そして、人の命のかかった現場で、人手が足りず忙しくて、頭をフル回転させて働いていても肯定されず、激しく否定される・・・。
そりゃ、精神的に参っちゃうよ。
しかも、職場によっては人間関係がよくなかったり、上司の理解がない場もあります。
では、看護師がうつにならない方法は、看護師を辞めるしかないのでしょうか?
うつにならないための予防方法
うつにならないための予防方法ってあると思いますか?
ちゃんとあるんですよ!
予防方法を簡単に説明します。
先ほど『足首の痛みを我慢したら、結果的に捻挫・膝関節痛・腰痛になった』という私の実体験をお伝えしましたよね。
私の実体験で言うと足首の痛みが発生した時点で、練習を休むなり、病院で検査するなり、対処すればよかったんです。
そうです!
早い段階で対処・ケアすることで、うつという重症化を防ぐことが出来ます。
では、病名を診断されていない状態の方や、病院を受診するほどでもないかな・・・?という状態の方は、具体的にどのようなケアの方法があるかご存じですか?
それは、カウンセリングです。
カウンセラーと呼ばれる方は数多く存在します。
カウンセラーによるカウンセリングって、どのように行うのかを説明すると・・・。
・オンライン上で行うセッション
・LINEなどを使用したメール式
などがあります。
どの形式であっても、あなたの悩みを傾聴し、あなたの思考を整理してくれることでしょう。
あなたの悩みの答えはどこにあるか知っていますか?
それは、あなたの中です。あなたの中にしか答えはない。
私はカウンセリングを受けることで、自分の本心に気付くことが出来ましたよ~。
カウンセリングを受けると、自分の知らない自分に気付けたり、新たな視点を知ることが出来ます。
現在、公式LINE登録で無料カウンセリングを受け付けています。
・誰かに話を聞いてほしい
・つらい現状を変えたい
このような悩みをお持ちの方は、気軽にご相談くださいね。
まとめ
看護師はうつや精神的に病みやすい環境で働いています。
・みんな耐えてるし、まだ私も大丈夫
・もう少し頑張れる
と、無理をしながら働いていませんか?
”みんな”大丈夫かもしれないけど、他者と比べる必要はありません。
あなたの状態は、あなたが1番知っています。
あなたが『無理!』だと思ったら、無理なんです。
早い段階で心のケアをすることで、うつになることを防ぐことができるでしょう。
気軽にカウンセリングを受けてみてくださいね。
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