病院・施設でクリスマスに何かする?病棟でできるイベントは?

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

もうすぐクリスマスですね。

高齢の方には、あまり馴染みがないのかもしれませんが、季節を感じることのできるイベントにクリスマスがあります。

病院・施設への入院・入所期間が長くなると、季節が分からなくなりますし、少しでも楽しみがあってもいいと思うんです。

以前、実際に病棟で行ったクリスマスイベントについてお伝えしていきたいと思います。

病棟でのクリスマスイベントは可能?

調整すればクリスマスイベントをすることは、可能だと思います。

ただ、どのような病棟で、どんな状態の患者さんが入院しているかによって、難易度は変わってきますが…。

私が以前勤務していたのは、地域包括ケア病棟でした。
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この病棟は、患者さんの在宅復帰を目指すために、60日間入院して、リハビリや退院調整・退院支援を行います。

なので、比較的元気な方が多い病棟でした。

また、60日の入院と、ほぼ入院期間が決まっていたので、クリスマスイベントの参加する人や人数など、予測がつきやすかったです。

イベントは、平日の昼間に実施し、スタッフの人数を増やすなど、病棟が一丸となって取り組みます。

イベントが好きなスタッフが多かったら、楽しいですよ。
一人がめんどくさそうにしたら、みんな楽しめません。

イベントを行うかは、スタッフ間で話し合いが必要です。

私は、通常業務よりも、イベント事が好きなタイプなので、率先して参加しましたよ。

どんなことしたの?

クリスマスイベントの内容、タイムスケジュールについてご紹介します。

場所はデイルームで、昼食後の14時~15時に行います。

13:30~デイルームへ誘導
14:00 開始
内容:クリスマスソングを歌う・ハンドベル演奏(患者さん参加型)・簡単なゲーム(風船バレー・伝言ゲームなど)・ケーキ、ムース、紅茶、コーヒーの提供・写真撮影
15:00 終了

司会進行係、誘導係、介助係など、役割は事前に決めておきます。

また、2週間前くらいから、イベントを行いますよ~というポスターを病棟内に掲示しておきます。

そうすることで、楽しみに待っていてくれる方もいるんです。

1時間程度のイベントですが、準備は結構大変です。

事前に、栄養科と連携し、患者さんに提供するケーキ・ムースの数の手配をしたり、リハビリの時間の調整を依頼する必要もあります。

幸いなことに、栄養科やリハビリ科と仲良しだったので、協力しやすい状況でした。

リハビリスタッフも、手伝ってくれたりもしました。

また、100均で購入した、サンタさん帽子などのアイテムを用意しておき、拒否がない方には、かぶってもらって、写真を撮ります

その写真は、後日印刷して、カードにして、患者さんにお渡しします。

これが、意外とご家族に喜んでいただけるんですよね。

でも、これって、スタッフの自己満じゃない?って思う方もいるかもしれませんね。

患者さんの反応についてお伝えします。

患者さんの反応は?

参加される方は、みなさん笑顔で参加されています。

病状によっては、リクライニングの車いすを使用して、短時間の参加にしたり、ケーキだけ食べにくる方もいますよ。

また、血糖コントロールのため、病院食以外禁止の方も、主治医に確認し、許可が出ればこの日は甘いものが食べられたりもします。

患者さん一人一人の状態を把握して、おやつや飲み物などを提供します。

しかし、イベント事が嫌いな患者さんも、もちろんいますよね。

そういう方には、「こんなイベントがありますが、行きませんか?」という声掛けはしますが、強制はしません

クリスマスって、キリスト教の行事ですからね。

宗教的な考え方の違いがあって当然です。

にぎやかなのが苦手な方もいますからね。

しかし、参加をはじめは拒否していた方でも、途中でデイルームをのぞきに部屋から出てきてくれたり、遠くの方から眺めてくれることもあります。

いつもは病室で過ごす方が、少しでも病室から出てきてくれるだけでも、イベントを開催する意味があると思っています。

また、認知症や昼夜逆転している方、離床センサー対応している方は積極的に、デイルームへ誘導します。

そうすることで、日中もナースコールの減少に繋がりますし、昼夜逆転している方は、夜間眠るようになります。

なので、イベントの日の夜勤は、静かになることが多いんですよ。

離床の大切さや、楽しみ・刺激の必要性を感じます。

このような季節ごとのイベントを行うことは、私はいいことだと考えています。

理由としては、

・患者さんが笑顔になる。
・ちょっとした気分転換になる。
・離床のきっかけになる。
・生活リズムが整うこともある。
・ナースコールが減る。
・スタッフもちょっと楽しい。
・思い出が出来る。
・写真が残る。

だからです。

写真についてですが、高齢になると、写真を撮る機会って減りますし、写真嫌いの方なんかは、写真がない方もいます。

私の祖母がそうでした。

施設で、写真を撮ってもらって、意外な笑顔や楽しそうにしている写真をアルバムでいただいたとき、家族としてすごく嬉しかったんですよね。

だから、病院でもイベントの際には、写真を残すといいな~と思います。

まとめ

病院でのクリスマスイベントについて、準備や意思への確認事項、栄養科、リハビリ科との連携など、大変な部分はありますが、いい面もあります。

昼夜逆転の患者さんが、イベントの日は夜間眠るというのは、大きなメリットではないでしょうか。

つらい入院が、少しでも楽しくなればいいですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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