専門看護師になるには?認定看護師との違いって?

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

看護師として、キャリアアップやスキルアップを目指すときに、認定看護師や専門看護師という存在が思い浮かぶのではないでしょうか。

認定看護師のなり方については以前ご紹介しました。
認定看護師になるには?どんな役割があるの?

今回は、専門看護師になるためには、どうすればいいのかについてお伝えしていきます。

専門看護師ってなに?

私は、認定看護師は聞いたことがあったし、実際に一緒に勤務したことがあったのですが、専門看護師の存在は、会ったこともないし、よく知りませんでした。

それもそのはず。

2018年12月の時点で、専門看護師は、全国で2,279名しかいないんです。

思ったよりも狭き門な感じですね。

そもそも、専門看護師の制度が出来たのは、どのような目的だったのでしょうか?

専門看護師の制度が出来た目的は、特定の分野の専門的な知識・技術を持った看護師を社会に送り出すことによって、保健医療福祉の発展に貢献すると同時に、看護学を向上させるためです。

患者さんや家族に起きている問題を総合的にとらえて、判断する力と視野をもって、専門分野の知識をフル活用するのですね。

また、役割として、6つ挙げられます。

実施:個人及び集団に対して卓越した看護を実践する。
相談:看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。
調整:必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。
倫理調整:個人、家族及び集団の権利を守るために、臨死的な問題や葛藤の解決を図る。
教育:看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。
研究:専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。

これらの役割を果たし、病院・施設だけではなく地域に目を向け、看護の質を向上させるという重大な任務があるのです。

看護学についての研究をするということは、その分野の看護の未来を担っているということでしょうか!
看護の質を向上させるための研究ってちょっと気になります。

専門看護は、13分野が特定されています。

・がん看護 ・慢性疾患看護 ・感染症看護 ・精神看護 ・老人看護 ・在宅看護 ・急性・重症患者看護 ・母性看護 ・地域看護 ・小児看護 ・家族支援 ・遺伝看護 ・災害看護

以上の13分野があります。

この中の極めたい分野を選択し、専門看護師となるのですね。

専門看護師ってどこで働いているの?
普通の病院なのかな?

専門看護師の働く場所として、病院や訪問看護ステーション、あとは、大学で教える側として教壇に立つという選択肢もあるようです。

役割である、教育や研究を行うには、大学で働くという道が最適なのかもしれないですね。

次世代の看護師や看護技術のため、悩める患者さんや家族のために、活躍したい!という熱い想いがある方は、目指してみるのもありだと思います。

では、どうすれば、専門看護師になれるのでしょうか。

 

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専門看護師のなり方

専門看護師になるための方法につてお伝えしていきます。

まずは、看護師免許を持っていることが必須です。

次に、看護師としての実務研修が5年以上であること、また、うち3年は専門看護分野の実務研修であることが必要です。

そして、看護系大学院(日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得)を卒業していないといけません。

最後に、認定審査を受け、審査に通ったら専門看護師認定証を得ることが出来るんです。

このように書くと、簡単に見えますが、看護系の大学院を卒業するには、最低でも2年間は大学院に通うことが必要となってきます。

2年間…。結構長い…。
2年ともなれば、仕事はどうすればいいのかな。

実際に、大学院に通うために、仕事を退職する方が多いのだとか。

ただ、大学によっては、仕事をしながらでも学校に通えるよう、夜間や土曜日に授業を行っていることろもあるようです。

しかし、確実に収入は激減します。

常勤としての勤務は難しくなると予想できます。

金銭面での対策としては、事前にしっかり貯金しておくことです。

お金の準備、問題がなくなれば大学院へ入学するための準備に入ります。

大学院に入学するためには、自分の学びたい分野を決定し、学べる大学院を調べ入学試験に合格する必要があります。

受験生に戻るんですよ!受験生!そして、大学院生に!

大学によって、試験の内容が異なりますが、社会人枠として面接のみのところもあるようです。

しかし、念のために一般受験の対策も行っておくべきだと思いますよ。

目指す分野を決めたら、その分野を学ぶことが出来る大学院を調べましょう。
そして、募集事項などをしっかりとチェックし、準備してくださいね。

2年間という時間を使って、専門看護師としての知識・技術を習得することで、スキルアップは間違いないですし、キャリアアップ、自信にもつながりますね。

では、認定看護師とどこが違うのでしょうか。

認定看護師との違いって?

認定看護師の役割は、3つでした。

・実践 ・指導 ・相談

です。

役割も違いますし、資格を取得できる期間も異なってきます。

認定看護師:1年以内
専門看護師:2年間

短い期間で、スキルアップ・キャリアアップを目指すなら認定看護師の方がいいのかもしれません。

次に、認定看護師の対象は、患者さん本人と看護師がメインとなっています。

専門看護師の対象は、患者さん本人・家族・看護師となっていて、対象に家族も含まれます。

また、認定看護師は患者さんのケアが中心で、看護師として患者さんに最もよい看護が提供できるようにかかわります。

一方の専門看護師は、患者さんの療養だけではなく、家族へのケアや倫理面への配慮なども行います。

そして、看護研究も行っていく必要があるのです。

看護研究がどうして必要かというと、専門看護師の認定証の有効期限は5年です。

5年おきに更新の手続きをしなければなりません。

この更新手続きの時に、5年間で行った看護研究の実績や、看護実績を点数化して提出する必要があるのです。

専門看護師としての質を落とさないためにも研究を継続するのですね。
努力と探求心がなければ難しいのかもしれません。

認定看護師と専門看護師の大きな違いは

・取得できるまでの期間
・対象
・研究し続けること

この3つです。

今後の看護を支える存在として活躍したいと考えているのなら、よりレベルの高い専門看護師を目指してみてはいかがでしょうか。

看護のお仕事

まとめ

専門看護師についてお伝えしました。

レベルは高いけど、今後の看護を支えるために重要な存在である専門看護師。

研究や自分が得た知識を教えることが好きな方にはおすすめです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

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