看護師は我慢するのが当たり前?無理すると続かないよ!

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

近年、看護師の役割はどんどん増えています。

病院内だけではなく、地域にも目を向けていかなければならないと言われています。

2025年問題によって、そうなるのもわかります。
2025年問題までに働き方を決めるべき?看護師は今後どうなる?

しかし!看護師だって人間です。限度がありますよね。

そこで、看護師の現状や今後の働き方について、考えていきたいと思います。

看護師の役割は?

看護師の役割はたくさんあります。

・健康増進
・疾病予防
・健康回復
・苦痛緩和
・医師の補助

などがありますね。

簡単に言えば、患者さんのために、その時出来る最善な方法を選択し、ケアするということです。

大きな病気をしていない人には、健康を維持できるような指導をしたり、より健康になるような情報提供をしています。

また、病気を患い、治療のために入院したり、手術をした場合には、健康な状態に戻れるようケアし、介入します。

そして、看取りが必要であれば、その人が苦痛のないような選択をします。

「患者さんのために力になりたい」という想いを抱き、看護学校に入学した人も多いはずですよね。

患者さんの状態に合った、最善の方法を選択するためには、知識・経験が不可欠です。

なので、学生の時からたくさん勉強して、看護師になってからも勉強して、少しでも患者さんの力になるよう頑張っています。

しかし、患者さんにできることを求め続けたら、キリがありません。

例えば、意識がなくて寝たきりのおばあちゃんがいたら、全身を観察してケアをします。

意識状態、顔色、呼吸状態、バイタルサイン、肺雑音、皮膚の状態、排泄状況、口腔内の状態、爪が伸びていないか、頭の先から足先まで観察しています。

爪が伸びていたら、切ってあげたいんですが、正直言って、爪切りって優先順位は低いんですよね。

呼吸や血圧など、生命維持のために優先順位の高い観察項目についてのケアを優先しがちです。

優先順位の低いケアまで手が回らないのが現状です。

患者さんのためにしたいケアは多いけど、時間的にできなくて、葛藤している看護師は多いはず!
看護師は、役割、やることが多すぎてパンク状態!

世の中では、看護師不足とよく言われています。

実際に、看護師の求人数と求職者数は、求人数が約2倍多い状況です。
求人数と求職者数のバランスは?人気があるのはどこ?

看護師不足の病院では、一人一人にかかる負担はさらに大きなものになるでしょう。

何が言いたいのかというと、看護師の負担多すぎ…負担を増やすなら、給料上げて、働く環境をよくしてほしい…ってことです。

看護のお仕事

現場の声は?

実際に、病棟や施設で働く看護師に、アンケートを取ってみました。

看護師を辞めたくなる・続けるのは困難だと思う理由について
①人間関係が悪い
②仕事内容と給料が合ってない
③体力的にしんどい
④その他

という質問で、約半数が②の仕事内容と給料が合っていないと回答しています。

やっぱり、仕事内容と給料のバランスが取れていないと、私自身も思ってしまいます。

そこで、病院経営者となる人は、看護師についてどう考えているのかが気になって、病院経営者のための経営の本を調べてみました。

驚くことに、看護師目線で書かれたものはありませんでした。

病院のスタッフの半数以上を占めて、病院の評判に影響のある看護の質を上げるためには?みたいなことは書かれていますが、看護師の働く環境をよくするべきというような記事は見つからなかったんです。

こんなんじゃ、看護師不足は解消されませんし、看護師の病院離れは増えていくでしょう。

それに、転職者が後を絶たない状況が続くことは確実ですね。

働き方改革!なんて言っていますが、働き方はそのままでいいから、働く環境を整えてほしいんです。

そのためにどうすればいいかは、看護師が変わるというよりも、経営者の意識や上に立つ人の考え方次第だと思います。

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今後、看護師が働く環境はどうなるべき?

看護師として働いている人は、患者さんや困っている人のために自分自身に知識を付けて、働きたいという考えがあるはずです。

今の看護師の置かれている環境は、患者さんのために!と考える時間がないほど過酷なものです。

患者さんの看護をする側の人間が、身体的・精神的に疲れていて余裕がない状態。

そんな余裕のない人が、自分の身を犠牲にしてまでも、見ず知らずの患者さんを想って看護が出来るでしょうか。

できる人は少数でしょう。

やりがい?やりがいっていうのは、余裕があるから感じられるものではないでしょうか。

余裕がないのに、「看護師ってやりがい感じるよね!」なんて言葉は出てきません。

そうなると、看護の質を上げるのは、かなり難しいと思います。

では、看護の質を上げるためには、どうすればいいか?

それは簡単です。

働く看護師が身体的・精神的に余裕のある状態で働けるようにすればいいのです。

・看護師の人数を確保する
・辞めない環境を作る
・管理者が人間関係を把握する
・適正な給料を
・無理のない勤務体制にする

最低限、上記のことを意識できている病院は、きっと働きやすいのではないかなと思います。

病院の評価や質を上げるのは、看護師です。

看護師は病院の顔ですからね。

その看護師の待遇を無視して経営は、もうやめてほしいですね。

まとめ

看護師の役割は多々あります。

看護師不足でも、患者さんはたくさん存在し、次々と患者さんは増えていきます。

病気で苦しんでいる患者さんを目の前に、看護として放置はできません。

自分の身を削って、患者さんのために尽くしています。

看護師の責任感や忍耐力に甘えるのではなく、適正に評価される日が早く来ることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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