看護師のyukinoです。
看護学生であっても、女性である限り、妊娠する可能性がありますよね。
あなたの学校にも、学生で妊娠して、退学したり休学したり、時期によってはそのまま学生を継続する人もいるかもしれません。
何を隠そう、私自身が3年生の始めのころに、妊娠が発覚した経験があるんです。
その時の、状況やどうしたかについて、お伝えしていこうと思います。
学生で妊娠したのは3名いました
先輩に一人、同級生に一人、そして私でした。
先輩は既婚者で、3年生の実習後期に妊娠し、そのまま実習を続けていました。
卒業式の時に、大きなおなかだったのを覚えています。
きっと、つわりなどで大変だったと思いますが、先生のサポートや先輩の気力で乗り越えていました。
そして、2年生の1学期に同級生が妊娠しました。
この子は、学校をやめるという判断をし、彼と結婚して今でも仲良く生活しています。
最後に私です。
私の話は、詳しく書いていこうと思います。
看護学生で妊娠したら、選択肢として、そのまま継続・退学・休学のどれかになります。
私は、休学を選択しました。
看護学校3年生で妊娠した話
私が学生のころは、3年生で8クール実習がありました。
その実習の2クール目に、妊娠発覚!
妊娠発覚後の動きをお伝えすると、まず彼に報告した後、すぐに両親へ報告しました。
彼と話している中で、子供を産まないという選択肢はありませんでした。
しかし、どうしていいかわからず、めっちゃ震えて泣きながら母に伝えたのを覚えています。
私「妊娠したみたい…」
母「え!…おめでとう。タイミングはちょっとあれやけど(笑)こっちおいで。お腹空いたやろ?一緒に食べよ!」
学生である娘からのいきなりの妊娠の報告に、瞬時におめでとうと言える母。
この、母の一言目が「おめでとう」で、どれだけ救われたか。
お母さんありがとう。
次に、仕事から帰ってきた父にも妊娠のことを伝えました。
父「そっか!俺もおじいちゃんになるんか~!頑張ろうな!」
深刻な表情一つせず、笑顔で頑張ろうって言ってくれた父。
父の笑顔・明るさを見たら、震えも涙も止まっていました。
お父さんありがとう。
翌日、学校へ行き、教員へ報告しました。
教員「そっか。体は大丈夫?あなたは泣いたら駄目よ!赤ちゃんが不安になるからね。とりあえず、病院へは行ってないのよね?病院へ行って、医師に確定してもらってこようか。実習は来年でもいいけど、今の体を守れるのは今しかないからね。」
と、声をかけてくれました。
正直、教員からしたら妊娠した生徒って「大切な時に何してるの」「バカじゃないの?」「自己管理しなさいよ」って思われる、厄介な存在だと思うんです。
しかし、私を気遣ってくれ、優しい言葉をかけてくれました。
私が卒業した看護学校の教員は、人として看護師として、尊敬し、信頼できる存在でした。
その後、病院で検査をして、妊娠が確定し、今後について話し合うことに。
教務主任、担任、母親、私の4人で話し合いの場を設けてくださり、私の希望を聞いてくれました。
私の希望は、休学して翌年復学すること。
実習から逃げたかった気持ちもありますが、つわりがきつくてきつくて…
教員から「つわりが治まったら、できるところまで実習に参加してもいいよ。翌年の国家試験を考えると、とれる単位はとっておいた方がいい。」という提案もありました。
が、グループメンバーへの迷惑や負担を考え、即休学を選択しました。
休学中のはなし
妊娠初期はつわりがひどくて、動けませんでした。
ずっと寝てました。
ぐーたら妊婦。
体調が落ち着いて、今後について考えるようになりました。
休学中にしておくことは、4つあります。
・子供の預け先の確認・確保
・自分の出産準備
・妊婦、褥婦の看護を学ぶ
この4つです。
復帰後の勉強
休学中ということは、翌年の4月に学生復帰するわけです。
現場を離れると、医療や看護の知識はすぐに忘れます。
なので、それまでに学んだ内容の復習を主に行いました。
今思うと、学校の先生に相談して、課題を出してもらったらよかったな~と思いますね。
子供預け先の確認・確保
これ、めっちゃ大切なことです!
子供の預け先がないと、復学できませんからね!
私の通っていた看護学校には、看護師用の保育所があったんですが、私は学生なので利用できませんでした。
なので、保育園を探しましょう。
お子さんの月齢によって、受け入れ不可のところがあるので、募集条件をしっかりとチェックする必要があります。
9月ごろに保育園見学があり、10月1日に入園願書受付を開始するところが多いと思います。
なので、遅くても8月には保育園探しを開始し、見学予約をしましょう。
保育園選びは、重要です。
・延長料金
・延長は何時までか
・通っている園児の表情
・先生の印象
など、チェックしたい点ですね。
特に、子供を預けてから、学校へ登校するわけですから、自宅からの距離は重要ですよ~。
出産準備
出産準備は、受診している病院から説明があります。
赤ちゃんの服やスタイなど、可愛いものがたくさんあるので、楽しいですよ。
オムツは生まれてから買うといいですよ。
赤ちゃんのサイズは生まれてからしか分からないですからね。
太りすぎないように、体調管理をしましょう!
妊婦・褥婦の看護を学ぶ
看護学生なので、教科書で妊婦や褥婦について学び、出産の際の看護などについても知識として持っているはずです。よね?(笑)
その学んだことを、実体験できる機会なんて滅多にないですからね!
妊婦の自分の体の変化や観察点を把握して、学びに繋げましょう。
私は産後の子宮収縮を、助産師さんに教えてもらいながら確認しました(笑)看護学生であることを助産師さんに伝えておいたら、ためになる情報をたくさん教えてもらえましたよ~。
だから、母性大好きです。
復学前後の話
復学準備のため、新学期前に何度か学校へ行き、教員から色々と話を聞きました。
・実習開始は何クール目からか
・事前学習
・事前準備
・前年度との変化
などを教えていただきました。
新学期になって、1つ下の学年に合流したのですが、グループメンバーがいい子ばかりで、すぐに溶けこむことが出来ました。
しかし、実習中はまさに地獄。
体調が万全な状態でも大変な実習ですが、産後の体では、大変さが倍増です!
実習中でも、おっぱいがパンパンに張るので、病棟のトイレで搾乳もしました。
家での看護記録を書く時も、子供がいるので、記録に集中できる時間は限られてきます。
とにかく、この実習期間中は、睡眠がとれていなかったので、ほぼ記憶にありません。
コタツに入って記録をしつつ、子供が伝い歩きをして、コタツのまわりをぐるぐるしていることしか記憶にない…
子供をほったらかしで、子供がかわいそうと思いますか?
そんなことないですよ。
私が学生の時に生んだ赤ちゃんは、今では小学生です。
人が大好きで、お話が大好きで、陽気で、人のことを思いやれる優しい子になっています。
これも、小さなころから、たくさんの人に関わってもらったからだと思っています。
もちろん子供本人は、私が学生だった頃の記憶はありません。
子供が小さいうちに、学生として復学し、看護師の資格を取ることが出来てよかったなと思います。
そして何より、私の周囲にいる人、関わってくれた人のフォローがあったからこそ乗り越えることが出来ました。
自分自身も頑張りましたよ?(笑)
でも、まわりの助けがなかったら、ここまで頑張ってこられなかったです。
今は、当時助けてくれた両親や夫の両親に恩返しをしつつ、両親たちが高齢になって、認知症になって、介護が必要になったら、最高のケアをしようと思っています。
今、学生で妊娠して焦っている方がいたら、まずはまわりに相談しましょう。
妊娠は悪いことではないですよ。
嬉しいこと、おめでたいことです。
子供の出産、育児があっても、看護師になれます。
何かをあきらめるのではなく、全部手に入れましょう!
気合で何とかなることもありますよ(笑)
まとめ
学生での結婚・妊娠って、まわりとイレギュラーな行動になってしまいますが、悪いことではないです。
あなたがあなたの夢をあきらめないのなら、まわりも協力してくれるはずです。
まわりの協力だけを頼るのではなく、自分自身の頑張りも重要ですよ。
子供、看護師になる夢、両方を手に入れることは可能です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
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