ナース・プラクティショナーって知ってる?この資格は必要?

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

ナース・プラクティショナーという資格をご存知でしょうか?

日本では導入されていないのですが、アメリカの看護師の約8%がナース・プラクティショナーの資格を取得して活躍しているのだとか。

どのような資格で、この資格があるとどのような権限があるのかについてご紹介したいと思います。

ナース・プラクティショナーってなに?

この、ナース・プラクティショナーとは、簡単に言えばレベルの高い看護師のことです。

どのようにレベルが高いかというと、定められたレベルの診断や治療ができるのです。

医師と看護師の間のポジションですね。

医師が常駐している病院には、あまり必要性は感じませんね。

しかし、医師が常にいない状況の施設や訪問看護、また、医師が少ない地域で働いている看護師がこの資格を持っていたら、めっちゃいいと思いませんか?

私は、老健での勤務経験があるのですが、医師は常駐していませんでした。

利用者さんに、皮膚の剥離を発見した時、アズノール塗布してガーゼ保護でいいと思うんですが、現在の日本では、診断・処置をするのも医師の指示が必要ですよね。

わざわざ医師にオンコールして、確認するにも気が引けるような処置がある場合、看護師が判断して処置出来る権利があればいいな~と思ったことがあります。

医師に判断・責任を任せられるという安心感はありますけどね。
状況によっては、看護師が判断・処置出来たらいいなと思う場面はありますよね。

このナース・プラクティショナーという資格を取得するためには、看護師としての経験を積んだ後、専門職大学院で学び、必要な学位を取得し、試験に合格すると資格を得ることが出来るんだそうです。

診断や治療を決定する知識や判断力が必要ですからね。

疾患や薬剤に関することについても、深く勉強する必要があるでしょう。

アメリカで、この資格を持っている看護師が活躍している分野としては、やはり家庭・在宅の分野が多く、約6割を占めているようです。

アメリカでも医師は少ないみたいですからね。

看護師に経験・知識があり、適切な判断治療ができたら、地域で暮らす患者さんは安心できそうですよね。

日本でこの資格は必要?

日本でも、今後少子高齢化が進み、5人に1人は60歳以上という環境になります。

ということは、高齢になり、病気を抱える人は増えるでしょう。

しかし、患者さんの数が莫大すぎて、病院だけでは、対応できない状況になりますよね。

このことを、2025年問題って言うんですけど、これからは在宅医療・看護が必要となってきます。

2025年問題までに働き方を決めるべき?看護師は今後どうなる?

訪問看護は、地域の医師とも連携を取り合って、地域で生活する患者さんを支えています。

しかし、2025年以降、この制度にも、限界が来てしまうのでしょうか…。

そうなると、レベルの高い在宅看護に精通した看護師が、診断・治療をすることが出来たら心強いですね。

在宅で暮らす患者さんのトラブルをその場で看護師が解決出来たら、患者さんもご家族も安心できそうですね。

現在、認定看護師という、日本看護協会の認定資格がありますが、この資格はあくまで、高度な看護技術を患者さんに提供することや看護師への指導がメインですからね。

診断・治療となると話は別物です。

判断を誤ると、直接患者さんの命を危険にさらしてしまうわけですから、リスクも大きいものですよね。

医師法では、医師・歯科医師以外は診断や薬剤の処方できない決まりになっています。

本当に知識のある人間以外が、診断や薬物を扱える状況は、医療の質の低下もあって、危険なことでもあります。

これから、2025年問題を目前に、ナース・プラクティショナーの資格があれば、解決できる問題があったり、スムーズに問題を解決できるかもしれません。

しかし、医療の質や看護の質を落とす結果になったら、元も子もないですよね。

そう考えると、もっと看護の仕事に余裕が出来て、看護師がレベルアップ・スキルアップを目指せる環境である必要があると思います。

レベルの高い看護師になるためには、高い志が不可欠です。

そう思える看護師が増えるよう、看護師の働く環境がよくなってほしいですね。

まとめ

ナース・プラクティショナーという資格は、アメリカで認められている資格です。

レベルの高い看護師で、経験と知識と判断力など、医師と看護師の中間のような存在。

訪問看護や過疎地域では活躍しそうなこの資格ですが、日本では現実的・実用的ではないのかもしれません。

今後、レベルの高い看護師を育成する必要性があるのなら、看護師の働く環境を整えていく必要がありそうですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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