看護管理者ってどういう人?下っ端が求める理想の管理者は?

看護師向け記事

看護師のyukinoです。

あなたの病棟にも看護管理者っていますよね。

だいたい看護師としての経験を積み、自分の看護だけではなく、病棟・病院の看護の質を向上させようと、勉強されている方が多いと思います。

では、看護管理者と呼ばれる方々は、何か基準や学ぶべき内容があるのでしょうか?

また、どの様な能力が求められる存在なのかを看護師歴10年未満の下っ端看護師が語っていきたいと思います。

看護管理者と呼ばれるには?

日本看護協会は、看護管理者に求める能力を6つ示しています。

・組織管理能力
・質管理能力
・人材育成能力
・危機管理能力
・政策立案能力
・創造する能力

この6つです。

管理する立場の人にとって、必要な能力ですね。

お世話になった看護師長は、いつも病院のこと・教育のこと・危機管理のことなどを考えながら仕事されてたんですね…。

それに、スタッフのメンタルケアのために、面談をしてくださったり、委員会や看護研究のために指導もしてくれたな…。

今、私の心の中に、感謝と謝罪の気持ちが沸き上がってきました。

話が脱線してしまったので、もとに戻します。

看護管理者のためのラダーもあり、レベルがⅠ~Ⅳとなっています。

Ⅰ:自部署の看護管理者と共に看護管理を実践できる
Ⅱ:自部署の看護管理が実践できる
Ⅲ:トップマネジメントを担う一員として看護管理を実践できる
Ⅳ:病棟全体の管理・運営に参画するとともに地域まで視野を広げた看護管理ができる

Ⅰが主任、Ⅱが看護師長、Ⅲが副看護部長、Ⅳが看護部長という感じでレベル分けされているようです。

主任・看護師長などの役職名がついたら、看護管理者として認められた証ということですね!

 

しかし、これのレベル表記はあくまで、見本的なものなので、各病院ごとに合った看護管理者育成方法を行うよう、看護協会の「病院看護管理者マネジメントラダー」に書かれていました。

ということは、管理者になるために必要な能力はたくさんあるけれども、特に資格や証明のようなものは必要ないということですね。

病院によっては、上記の看護協会のラダーを参照し、病院独自のラダーを作成している場合もあるのかもしれません。

やっぱり管理をする看護師は高い能力が必要ですね。
日々の業務に、病院の経営のことや看護の質、教育なども考えないといけないなんて…
看護師長や部長のすごさを実感してしまいました。

また、今後、2025年問題を目前に、看護管理者の管理範囲が、病院内から周辺地域へと広がっていきます。

2025年問題については、別の記事を参照してください。
2025年問題までに働き方を決めるべき?看護師は今後どうなる?

看護部長クラスの方は、今後、周辺地域の病院や施設、クリニック、訪問看護などとも連携をとれるよう、地域的に協力できる体制を整えていかないといけないのかもしれません。

めっちゃ大変ですね…

今後の日本の医療のために、必要なことかもしれませんが、看護に対する熱い想いとやる気がないと看護管理者は務まらないのかもしれません。

看護管理者の皆様、頑張ってください!

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下っ端看護師の理想の管理者は?

この記事を書いていて、管理者の大変さを知ったわけなんですが、中には、管理者にふさわしくないような人もいるのが現状だと思います。

私がお世話になった、看護師長は、上記の基準を満たす、とても尊敬できる方でした。

人柄や話し方も関係あるのかもしれませんが、師長が尊敬できる人だったから、私も頑張ろうと思えることも多々ありました。

が、その前の師長は、難ありな方だったように思います。

理由として、看護の質を上げるための指導はほぼなく、ミスをしたスタッフに対し、静かにキレるような人でした。

キレるのではなく、改善策を一緒考えたり、対策を指導するということをしてほしかったです。

また、スタッフと話をする時間をほぼ取らず、自分の仕事だけをしていたように思います。(病棟にほぼ現れず、ずっと師長の部屋に籠っている)

病棟に改善が必要な場合でも、ちょろっと話すだけで、結果がなく、新人の私はどうすればいいのか全く分かりませんでした。

新人教育もあいまいで、ほぼ放置されてしまい、新人のころは毎日不安に過ごしました。

新人の私やプリセプターに対しても声掛け、指導一切なしでした。

愚痴になってしまいましたが、何を言いたいかというと、病棟の状況を管理者が把握してほしいってことです。

管理者と実際に患者さんと関わっている看護師に考え方の差があれば、めっちゃ働きにくいですよね。

管理者が自室にこもって、仕事をする時間も必要かもしれません。やることいっぱいですからね。

しかし、下っ端としては、病棟の雰囲気、患者さんの表情、スタッフ間の人間関係、パワハラ、マタハラ、いじめなどについても、把握してほしいと思ってしまいます。

管理者の行動を下っ端は結構見ています。

管理者が信頼できる人だと思ったら、下っ端は頑張れます。
管理者がダメな人と思ってしまったら、下っ端は辞めていきます。

管理者という立場は、責任重大で大変だと思いますが、管理者の雰囲気1つで病棟の明るさが変わることを経験した身としては、管理者には良いお手本であってほしいです。

看護師が働きやすい環境を作ることが出来るのは、管理者の腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

下っ端のやる気が出れば、看護の質も上がりますよ。

まとめ

看護管理者に必要な能力や下っ端看護師が管理者に求めるものについてお伝えしました。

病棟にとって、師長の存在は大きいです。

意地悪なお局さんを止められるのは、管理職の方々だけなんです。

みんなが働きやすい職場になってほしいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. […] 管理者とは、主任・看護師長・副部長・部長など、役職のついている人たちのことです。 看護管理者ってどういう人?下っ端が求める理想の管理者は? […]

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